新潮文庫<br> 私のなかの彼女

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新潮文庫
私のなかの彼女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 394p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101058320
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

書くことに祖母は何を求めたんだろう。母の呪詛。恋人の抑圧。仕事の壁。全てに抗いもがきながら、自分の道を探す彼女と私の物語。

「男と張り合おうとするな」醜女と呼ばれた亡き祖母、そして物書きを志した祖母の言葉の意味は何だったのだろう。和歌が心に芽生えた書く衝動を追い始めたとき、イラストレーターの仙太郎と夢見た穏やかな未来は、いびつに形を変えた。母の呪詛、恋人の抑圧、仕事の壁。それでも自分は切実に求めているのだ、何かを。すべてに抗いもがきながら、自分の道を踏み出す新しい私の物語。

内容説明

「男と張り合おうとするな」醜女と呼ばれながら、物書きを志した祖母の言葉の意味は何だったのだろう。心に芽生えた書きたいという衝動を和歌が追い始めたとき、仙太郎の妻になり夫を支える穏やかな未来図は、いびつに形を変えた。母の呪詛、恋人の抑圧、仕事の壁。それでも切実に求めているのだ、大切な何かを。全てに抗いもがきながら、自分の道へ踏み出してゆく、新しい私の物語。

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967(昭和42)年神奈川県生れ。魚座。早稲田大学第一文学部卒業。’90(平成2)年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。’96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、’05年『対岸の彼女』で直木賞、’06年「ロック母」で川端康成文学賞、’07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、’11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、’12年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、’14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ミカママ

260
導入に少々戸惑ったものの、すぐに引き込まれた。コレはかなり、角田さんの私小説入ってるのでは。仙太郎とはうまくいくわけないってわかってたので、(別れを想定して)ドキドキ。時代は変わっても、女性ってやっぱりそういう立ち位置なんだよねぇと、モヤッたまま読了。でもそのモヤり方が角田さんらしくて、ついまた他の作品も読んでしまうことになるんだけど。2016/10/29

いつでも母さん

135
『才能を潰せるのは、その才能を持っているその本人だけ』何かを手に入れる為には、持っている何かを手放さなければならないのかー『ぞっとするような孤独』あゝ、やっぱり苦手な角田さん。好きなはずの男の顔色を窺って暮らしていたはずが自分のやりたいことがはっきりして、その関係は壊れる。だが構わない。歪ませたのは誰?相手だけじゃ無い、自らも歪みを選んだのだ。そう今ならわかる。娘に醜女と呼ばれた祖母に自分を重ねたんだね。見た目ではなく、祖母の中に滾っていた思いは執念と言えるのではないだろうか。これが角田さんなのだろうな。2017/12/19

さてさて

117
『祖母は醜女だった』というなんとも言えない冒頭からはじまるこの作品。和歌が解き明かしたその真実の姿は読者の中の『醜女』というイメージを違うものへと変えました。自分の人生を生きた祖母、そして自分の人生を歩み始めた和歌。そんな和歌が書く次の小説を是非読んでみたい、そう感じた作品でした。 2020/11/04

ひろ

94
ごく普通の女子大生・和歌は、非凡な才能をもつ仙太郎を崇拝する。知識と教養がありセンスもいい仙太郎が、なぜほかの女子学生ではなく自分なのか、いつかこっぴどくふられるのではないか、そんなことを考えては、不安になる和歌。そんな和歌が、亡き祖母が小説家を目指していたらしいと知ったところから少しずつ変わっていく。祖母のことを書きたいという気持ちから、小説家として生きる道へ踏み出す。その時、仙太郎は…。終盤での仙太郎の振る舞いには落胆させられ、その場限りの言葉を発する彼に空恐ろしさを感じた。2018/01/26

エドワード

91
私は本を選ぶ時、文学賞云々にはほとんど関心がないが、作家(あるいは出版社?)には最重要事項なのかな。1985年に宇都宮から東京の大学へ入学した平凡な女子大生。才能あふれる同級生との出会いが運命を決める。次々と<文化>を吸収していく和歌、この時代感覚、わかるなあ。和歌に投げつけられる「生活を放棄している人に、人の営みが書けるとは思わない」はキツイが真実だろう。でも本当の和歌は生活を放棄していなかったね。香港で、カイロで、彼女が見つめるのは人々の日常の暮らし。封印された祖母の人生への思いも興味深かった。2016/05/19

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