新潮文庫<br> 重き流れの中に

新潮文庫
重き流れの中に

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  • サイズ 文庫判
  • 商品コード 9784101051017
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Rockwell

6
椎名麟三が文壇デビューしたのは昭和22年、つまり1947年なので終戦から僅か約2年。本書解説によると、まだ戦争の傷跡が十分残っている時期、まさに「重き流れの中に」あった。敗戦と復興の物憂く「重い」日常に、人々はただじっと「耐える」ことしかできないというのが主題だろう。現在の重みに耐えるしかないという一種の絶望は、現代を生きる我々の心のうちにもきっと潜んでいるに違いない。だから戦後派の文学でありながらも、これほど現代に訴えるものがあるのではないか。※『深夜の酒宴』『重き流れの中に』『深尾正治の手記』を収録。2011/07/14

Rockwell

3
twitter椎名麟三bot作りの為に徹夜で再読。意外と「僕は」「全く」「~こと」という言葉が多用されている点に気付く。内容もさることながら、文体も好き。2012/02/11

岡部淳太郎

1
戦後作家の代表格。いまはそういう時代ではないというのはわかるんだけど、なんかいいんだよなあ。好きな作家のひとりです。

名言紹介屋ぼんぷ

0
『自分には明日なんかない。 それにもかかわらず、明日を考えることは何と快いのだろう。 ことに明日の天気のことを考えるのはまったく素晴らしい』2021/09/05

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