出版社内容情報
山に登ることとは、何かを表現すること――。田中澄江は高尾の花に亡き父を重ね、串田孫一は闇夜の谷で思索に遊ぶ。深田久弥が死の間際に見せた無念の光景、8000メートルの頂を望み続けた長谷川恒男の熱情、山野井泰史の生還を支えた不屈……。静かな山旅から、命を削る凍てついたヒマラヤの氷壁まで、「山と溪谷」元編集長が登山史に刻まれる名文を厳選して探る、それでも人が山に登る理由。
内容説明
山に登ることとは、何かを表現すること―。田中澄江は高尾の花に亡き父を重ね、串田孫一は闇夜の谷で思索に遊ぶ。深田久弥が死の際に見た早春の峰の光景、8000メートルの頂を望み続けた長谷川恒男の熱情、山野井泰史の生還を支えた不屈…。静かな山旅から、命を削る凍てついたヒマラヤの氷壁まで、「山と溪谷」元編集長が登山史に刻まれる名文を厳選して探る、それでも人が山に登る理由。
目次
第1章 山の薫りを訪ねて(高尾山・フクジュソウ(田中澄江)
御嶽山 この世から遠く離れて(立松和平))
第2章 山の懐に抱かれて(或る単独行者の独白(田淵行男)
島々谷の夜(串田孫一) ほか)
第3章 山に思い募らせて―深田久弥外伝(日本百名山(近藤信行)
深田久弥氏のこと(藤島敏男))
第4章 山の険しさに挑む(グレポン(近藤等)
岩と氷と寒気との闘い(小西政継) ほか)
第5章 山の魔力に憑かれて(Mr.ハクパ・リタ・シェルパ(加藤慶信)
遺稿(中嶋正宏) ほか)
著者等紹介
神長幹雄[カミナガミキオ]
1950(昭和25)年、東京生れ。信州大学卒。大学在学中に休学し、2年弱、アメリカに滞在。’75年、山と溪谷社に入社し、「山と溪谷」編集長、出版部長などを歴任。山岳雑誌、山岳書を編集するかたわら、多くの登山家と親交を結ぶ。海外取材の経験も豊富で、個人的にも60カ国以上を旅する。2023(令和5)年、共著『日本人とエベレスト 植村直己から栗城史多まで』で、第12回「梅棹忠夫・山と探検文学賞」を受賞。日本山岳会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Shoji
Nao Funasoko
雲をみるひと
roatsu
り