出版社内容情報
法律のプロである弁護士や検事や裁判官……になる一歩手前の「法律家の卵」、それが司法修習生。初々しい新人たちがそれぞれの熱い想いを胸に過ごす、一年間の研修の日々。理想と現実の狭間で葛藤し、恋と青春の苦悩を乗り越え、さまざまな謎を解き明かしながら成長してゆく。さあ明日から法律家デビュー! 元弁護士の著者による爽快なリーガル青春ミステリ。『朝焼けにファンファーレ』改題。
内容説明
法律のプロである弁護士や検事や裁判官…になる一歩手前の「法律家の卵」、それが司法修習生。初々しい新人たちがそれぞれの熱い想いを胸に過ごす、一年間の研修の日々。理想と現実の狭間で葛藤し、恋と青春の苦悩を乗り越え、さまざまな謎を解き明かしながら成長してゆく。さあ明日から法律家デビュー!元弁護士の著者による爽快なリーガル青春ミステリ。『朝焼けにファンファーレ』改題。
著者等紹介
織守きょうや[オリガミキョウヤ]
1980(昭和55)年、ロンドン生れ。早稲田大学法科大学院卒。元弁護士(休業中)。2013(平成25)年『霊感検定』でデビュー。’15年「記憶屋」で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
131
難関の司法試験を突破した若者にとって、修習生時代は初めて法律と現実の衝突を体験する場。弁護士への相談や公判傍聴、模擬裁判などの実務に触れて、法曹を仕事とすることへの覚悟が定まっていく。いわば法律家の卵が殻を破り、ヒヨコとなって自力で立てるよう鍛えられるのだ。特に大きな事件もなく淡々と進むので小説としては物足りなさも残るが、先輩の経験から学ぶ後輩と、後輩の純粋さに触れて気持ちを新たにする先輩の心の交流が何とも魅力的。いつか彼らの成長した姿や、他作品で活躍する高塚弁護士が修習生の頃を描いた続編も読んでみたい。2023/10/10
ミーママ
45
図書館の本📖 初めての作家さん❢司法修習生の話。 司法修習生ってホント大変そう。 他の作品も探してみよう‼ 2024−312024/03/26
坂城 弥生
39
司法修習生に焦点を当てた作品は珍しいかも。2023/11/09
ううちゃん
37
初めて読む作家さん。司法修習生らが司法の世界に飛び込まんとそれぞれにいろいろなことを思い悩み、自分を成長させていく姿がなんとも眩しい。そして求刑や弁論、判決のどれもが必死に考えた結果なのだと知ることが出来た。最終章の事件は少々いやな気持ちになったが、それを乗り越えてこそなのかな。それ以外の章ではふとしたことに目頭が熱くなることもしばしば。藤掛の物語がなかったのが少々残念。第二弾予定されてないかな。あるなら是非読みたい。2024/04/25
よっち
33
それぞれの想いを胸に秘めて、法律のプロを目指す司法修習生たち。理想と現実に悩みながら進む彼らを描いたリーガル青春小説。法律事務所での仕事をそつなくこなす藤掛、真っ直ぐだけれど不器用な松枝、予備試験経由で司法試験に合格した異例の19歳・柳、戸惑いながらも懸命に取り組む長野。藤掛の周囲をフォローできる洞察力や、柳のポテンシャルはインパクトがありましたけど、そうでない不器用な修習生たちもそれぞれ頑張っていて、法律家の卵として真摯に向き合おうとする彼らの姿勢、それを見守る先輩たちの想いがとても心に響く物語でした。2023/05/27