新潮文庫<br> ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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新潮文庫
ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 388p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101045719
  • NDC分類 382.243
  • Cコード C0139

出版社内容情報

ボルネオ島の森で、狩猟採集中心の暮らしを営む人々、プナン。彼らは借りたものを壊しても謝らず、礼も言わない。感謝や反省の概念がないのだ。所有感覚も希薄で、食料は皆で分け合い、子どもも実子養子の区別なく育てられる。長年フィールドワークを続ける著者は、資本主義にとらわれないプナンとの生活の中で、人間の生の可能性を思考していく――。常識をひっくり返す、刺激に満ちた一冊。

内容説明

ボルネオ島の森で、狩猟採集中心の暮らしを営む人々、プナン。彼らは借りたものを壊しても謝らず、礼も言わない。感謝や反省の概念がないのだ。所有感覚も希薄で、食料は皆で分け合い、子どもも実子養子の区別なく育てられる。長年フィールドワークを続ける著者は、資本主義にとらわれないプナンとの生活の中で、人間の生の可能性を思考していく―。常識をひっくり返す、刺激に満ちた一冊。

目次

生きるために食べる
朝の屁祭り
反省しないで生きる
熱帯の贈与論
森のロレックス
ふたつの勃起考
慾を捨てよ、とプナンは言った
死者を悼むいくつかのやり方
子育てはみなで
学校に行かない子どもたち
アナキズム以前のアナキズム
ないことの火急なる不穏
倫理以前、最古の明敏
アホ犬の末裔、ペットの野望
走りまわるヤマアラシ、人間どもの現実
リーフモンキー鳥と、リーフモンキーと、人間と
おわりに―熱帯のニーチェたち

著者等紹介

奥野克巳[オクノカツミ]
1962(昭和37)年生れ。文化人類学者。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。大学在学中から世界中を旅し、卒業後商社勤務を経て、大学院で文化人類学を専攻。2006(平成18)年からボルネオ島に暮らすプナンのもとで定期的にフィールドワークを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

64
人類学が好きな人やニーチェが好きな人におすすめの本になっている!読書友達が読んでおり面白そうだと思って読んでみた。いやめっちゃ良かった!面白い視点での話だと感じた。マレーシアにあるボルネオ島。そこにいるプナン族。そのプナン族の生活を研究してまとめたのがこの本になっている。ありがとうもごめんなさいもいらないというタイトルからインパクトが強いと思う。これで本当に社会は成立するのか?と。しかしそれは私たちが資本主義というステレオタイプ化して物事をみているからそう思うのかもしれない。最後のニーチェの話がいい!2023/08/30

Nao Funasoko

21
大学で一コマずつ講義を受けるよう一章ずつ読み進める。 その時その時の教授の話は興味深く面白いのだが、ノートもとらず予習復習もしないから前の授業内容を覚えていないのも一緒だった。(^^;)2023/05/25

ぷら

12
著者の深い知と、その眼差しを通して考えられた物事。哲学を始めとした多くの参考文献。私には難しいものが多かったけれど、頭の中がとても贅沢で、自分が固定観念、狭い視野の中にいる事を思いながらの読書だった。政府や企業の思惑に捕まらずプナンとしての歴史を紡ぎ続けて欲しいし、それを守る為にも彼らの居住地たる自然界が守られて欲しい。 人について考えるのではなく、人と共に歩み考えるのだなぁ。久しぶりに言動の自由を許された気がする。ちゃんと生きたい。著者と関係者の皆様へ感謝。 …ただやっぱり、性的な話題だけは苦手でした。2025/04/29

Kazuo Tojo

7
プナンは、ボルネオ島で暮らす、狩猟採集民あるいは、元・狩猟採集民。著者は、通算で六百日くらい行動をともにし実際に見聞きしたことから考えたことをつづったもの。まずは極めてシンプルな生き方が「生きるために食べる」ということ。だから、森の中に食べ物を探すことに一日のほとんどを費やす。それに感謝や反省をしない。したがってありがとうやごめんなさいという言葉をはっしない。あと、驚いたのは夫婦は、飽きたら別れ新しい相手とまた、結婚するを普通に行われている。その他興味深いエピソードがたくさん。しかし、それが普通なのだ。2024/05/01

SAT(M)

5
ボルネオ島の森林の狩猟民プナン。彼らは閉じた意味での個の概念が希薄で、他人の物を勝手に使ったり、収入もすぐに散財してしまう。一見未開・蒙昧と映るのですが、その裏にある価値観を深掘りしていくことで、逆に我々の側を省みさせられる哲学の書です。我々の日常にあるという近代的自我なるものをあえて疑ってみる。反省≒問責になるのはなぜか。学校や仕事への自縄自縛は必要なのか。自分が日夜心を払っている物には本当に価値があるのか。“当たり前”を揺さぶられ不安になる一方、森で生きる彼らは飄々とかつ強かに生きているように見える。2024/10/20

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