出版社内容情報
ボルネオ島の森で、狩猟採集中心の暮らしを営む人々、プナン。彼らは借りたものを壊しても謝らず、礼も言わない。感謝や反省の概念がないのだ。所有感覚も希薄で、食料は皆で分け合い、子どもも実子養子の区別なく育てられる。長年フィールドワークを続ける著者は、資本主義にとらわれないプナンとの生活の中で、人間の生の可能性を思考していく――。常識をひっくり返す、刺激に満ちた一冊。
内容説明
ボルネオ島の森で、狩猟採集中心の暮らしを営む人々、プナン。彼らは借りたものを壊しても謝らず、礼も言わない。感謝や反省の概念がないのだ。所有感覚も希薄で、食料は皆で分け合い、子どもも実子養子の区別なく育てられる。長年フィールドワークを続ける著者は、資本主義にとらわれないプナンとの生活の中で、人間の生の可能性を思考していく―。常識をひっくり返す、刺激に満ちた一冊。
目次
生きるために食べる
朝の屁祭り
反省しないで生きる
熱帯の贈与論
森のロレックス
ふたつの勃起考
慾を捨てよ、とプナンは言った
死者を悼むいくつかのやり方
子育てはみなで
学校に行かない子どもたち
アナキズム以前のアナキズム
ないことの火急なる不穏
倫理以前、最古の明敏
アホ犬の末裔、ペットの野望
走りまわるヤマアラシ、人間どもの現実
リーフモンキー鳥と、リーフモンキーと、人間と
おわりに―熱帯のニーチェたち
著者等紹介
奥野克巳[オクノカツミ]
1962(昭和37)年生れ。文化人類学者。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。大学在学中から世界中を旅し、卒業後商社勤務を経て、大学院で文化人類学を専攻。2006(平成18)年からボルネオ島に暮らすプナンのもとで定期的にフィールドワークを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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