新潮文庫<br> ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

個数:

新潮文庫
ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

  • ウェブストアに28冊在庫がございます。(2025年10月26日 07時03分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 388p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101045719
  • NDC分類 382.243
  • Cコード C0139

出版社内容情報

ボルネオ島の森で、狩猟採集中心の暮らしを営む人々、プナン。彼らは借りたものを壊しても謝らず、礼も言わない。感謝や反省の概念がないのだ。所有感覚も希薄で、食料は皆で分け合い、子どもも実子養子の区別なく育てられる。長年フィールドワークを続ける著者は、資本主義にとらわれないプナンとの生活の中で、人間の生の可能性を思考していく――。常識をひっくり返す、刺激に満ちた一冊。

内容説明

ボルネオ島の森で、狩猟採集中心の暮らしを営む人々、プナン。彼らは借りたものを壊しても謝らず、礼も言わない。感謝や反省の概念がないのだ。所有感覚も希薄で、食料は皆で分け合い、子どもも実子養子の区別なく育てられる。長年フィールドワークを続ける著者は、資本主義にとらわれないプナンとの生活の中で、人間の生の可能性を思考していく―。常識をひっくり返す、刺激に満ちた一冊。

目次

生きるために食べる
朝の屁祭り
反省しないで生きる
熱帯の贈与論
森のロレックス
ふたつの勃起考
慾を捨てよ、とプナンは言った
死者を悼むいくつかのやり方
子育てはみなで
学校に行かない子どもたち
アナキズム以前のアナキズム
ないことの火急なる不穏
倫理以前、最古の明敏
アホ犬の末裔、ペットの野望
走りまわるヤマアラシ、人間どもの現実
リーフモンキー鳥と、リーフモンキーと、人間と
おわりに―熱帯のニーチェたち

著者等紹介

奥野克巳[オクノカツミ]
1962(昭和37)年生れ。文化人類学者。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。大学在学中から世界中を旅し、卒業後商社勤務を経て、大学院で文化人類学を専攻。2006(平成18)年からボルネオ島に暮らすプナンのもとで定期的にフィールドワークを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

64
人類学が好きな人やニーチェが好きな人におすすめの本になっている!読書友達が読んでおり面白そうだと思って読んでみた。いやめっちゃ良かった!面白い視点での話だと感じた。マレーシアにあるボルネオ島。そこにいるプナン族。そのプナン族の生活を研究してまとめたのがこの本になっている。ありがとうもごめんなさいもいらないというタイトルからインパクトが強いと思う。これで本当に社会は成立するのか?と。しかしそれは私たちが資本主義というステレオタイプ化して物事をみているからそう思うのかもしれない。最後のニーチェの話がいい!2023/08/30

ワッピー

34
最近、著者に同行してプナンの生活を体験してきた方のイベントで紹介されて。未だ資本主義に染まらず狩猟採集生活を続けるボルネオ島サワラク州に住むプナンの人々は、個人の資産を持たず、何かが起こってもその責任の所在を追求もしない。たまたま手に入れたものでも乞われればすぐに与えてしまい、それをしない者は人望を失う。死者が出ると遺された家族は名前を変え、死についての話題は忌避される。各章のエピグラフで示されたニーチェの思想は、著者の追うテーマを示しています。本書はかなり深い内容を含んでいると感じますが、タイトルで ⇒2025/10/04

まると

23
反省しない、個人所有がない、死者が出たら住まいを変え、遺族は名前も変えてしまう。そうしたプナンの風習はとても興味深いのだけど……タイトルに惹かれて手に取ったのだが、ニーチェやらデカルトやらをやたらと引用して堂々巡りをするところがいかにも学者的で読みにくかった。引用を最小限に抑え、素直にルポして読ませればそれでいいのに…と終盤になればなるほど感じてしまった。こんな面白い体験をしているのに、学術論文風のエッセーにしてしまうなんてもったいない。連載時のタイトル「熱帯のニーチェ」だったらまず手に取らなかったかな。2025/09/23

Nao Funasoko

21
大学で一コマずつ講義を受けるよう一章ずつ読み進める。 その時その時の教授の話は興味深く面白いのだが、ノートもとらず予習復習もしないから前の授業内容を覚えていないのも一緒だった。(^^;)2023/05/25

ぷら

13
著者の深い知と、その眼差しを通して考えられた物事。哲学を始めとした多くの参考文献。私には難しいものが多かったけれど、頭の中がとても贅沢で、自分が固定観念、狭い視野の中にいる事を思いながらの読書だった。政府や企業の思惑に捕まらずプナンとしての歴史を紡ぎ続けて欲しいし、それを守る為にも彼らの居住地たる自然界が守られて欲しい。 人について考えるのではなく、人と共に歩み考えるのだなぁ。久しぶりに言動の自由を許された気がする。ちゃんと生きたい。著者と関係者の皆様へ感謝。 …ただやっぱり、性的な話題だけは苦手でした。2025/04/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21067493
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品