新潮文庫<br> 名残の花

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新潮文庫
名残の花

  • 澤田 瞳子【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 357p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101042817
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ご一新から五年。花見客で賑わう上野の山に、かつて南町奉行を務め、「妖怪」と庶民から嫌われた 鳥居耀蔵の姿があった。失脚し、 二十三年の幽閉の末に耀蔵が目にしたのは 変わり果てた江戸の姿。明治を、「東京」を恨み、孤独の裡に置き去られていた男の人生は、金春座の若役者・滝井豊太郎と出会ったことで動き始める。時代の流れに翻弄されながらも懸命に生きる人々を描く感涙の時代小説。

内容説明

ご一新から五年。花見客で賑わう上野の山に、かつて南町奉行を務め、「妖怪」と庶民から嫌われた鳥居耀蔵の姿があった。失脚し、二十三年の幽閉の末に耀蔵が目にしたのは変わり果てた江戸の姿。明治を、「東京」を恨み、孤独の裡に置き去られていた男の人生は、金春座の若役者・滝井豊太郎と出会ったことで動き始める。時代の流れに翻弄されながらも懸命に生きる人々を描く感涙の時代小説。

著者等紹介

澤田瞳子[サワダトウコ]
1977(昭和52)年、京都生れ。同志社大学文学部卒業、同大学院博士前期課程修了。奈良仏教史を専門に研究したのち、2010(平成22)年に『孤鷹の天』でデビュー、中山義秀文学賞を受賞。’13年『満つる月の如し仏師・定朝』で新田次郎文学賞、’16年『若冲』で親鸞賞、’20(令和2)年『駆け入りの寺』で舟橋聖一文学賞、’21年『星落ちて、なお』で第165回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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エドワード

34
鳥居耀蔵といえば、天保の改革での取締りで<妖怪>と恐れられた男。失脚した彼が丸亀から戻った、東京と名を変えた江戸の街は、著しく変貌していた。明治5年。隠居して鳥居胖庵を名乗る彼が見聞する、江戸の名残り。能楽から導かれた美しい章題と逸話の数々が心にしみる。大名の庇護で栄えていた能楽の家は、維新後、窮乏を極める。新政府に出仕する者、農商へ移る者、滅びの美を舞う能楽師たちがみつめる江戸の終焉こそあはれなれ。桟敷ごとに銭を取って能を見せる能楽師たちを、前代未聞の珍事と言うなかれ。その道が今日につながるのだ。2022/10/21

niisun

31
明治維新に翻弄された人々を描いた作品。以前、読んだ浅田次郎の『五郎治殿御始末』では、職を追われた無名の武士達だったが、今回の元南町奉行“鳥居耀蔵”、能の地謡方“の中村平蔵”とその弟子という組み合わせで、なかなか味わい深かったですね。江戸に取り残された人々の寂寥が表現されていますが、最後に江戸を憎み、西洋からの新しきモノを至上と決めつける輩に、鳥居耀蔵が語った「大樹公の御世とて、元は豊太閤の世の後に打ち立った新しき世であった。ならば今の明治とて、いずれは古び、綻びが生じて参る」という話に尽きますね。2023/04/16

Y.yamabuki

18
鳥居耀蔵(胖庵)は許され戻ってみると江戸はすっかり姿を変え東京になっていた。徳川の世の全てを否定された様で未だ受け入れずにいた。そんな彼が出会ったのは、以前は取り締まりの対象としていた能の役者見習い豊太郎。彼も幕府の庇護を失くした場所で懸命に生きようとしていた。西洋化を急ぐ新政府に否定された能と武士。全てを変えてしまって良いのか?一話毎に起こる出来事に関わっていく内に、この対照的な二人が心を通じ合わせて行く。「秋萩の散る」や今作の様な短編も魅力的。2023/01/12

こうちゃん

13
正直、私には難しかった。 『能』に造詣のある人ならば、謡、演目に絡めた話を読み解けるのだろうけれど、 多分私はこの本を10%も楽しめてないのではないか?と思う。 話はご一新に取り残された人達の戸惑い、葛藤、生き様が描かれてます。 2024/04/25

earlybird_kyoto

11
主人公は北町奉行・遠山の金さんの時代に実在した南町奉行・鳥居耀蔵(胖庵)。失脚し二十年の牢獄暮らしの後、明治になって東京(江戸)に戻ってからの話です。幕府お抱えだった能役者たちも貧窮する中、「江戸に置き去りにされた」彼らがそれでも己の志を胸に生きる姿がとてもいいです。旧弊のものを嫌い、御一新で今後ますます国が富むと主張する登場人物に、「国が富み栄えて、それで何になります」と問う若き能役者・豊太郎。経済成長を追い求める風潮の中、静かに読みたい作品です。2023/01/22

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