新潮文庫<br> デッドライン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101041612
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



千葉 雅也[チバ マサヤ]
著・文・その他

内容説明

2001年の春、僕は大学院に進んだ。専門はフランス現代思想。友人の映画制作を手伝い、親友と深夜にドライブし、行きずりの男たちと関係を持つ日々を送りながら、修士論文の執筆が始まる。テーマはドゥルーズ―世界は差異からできていると唱えた哲学者だ。だが、途中までしか書けないまま修論の締め切りはどんどん迫り…。気鋭の哲学者が描く青春小説。芥川賞候補、野間文芸新人賞受賞作。

著者等紹介

千葉雅也[チバマサヤ]
1978(昭和53)年栃木県生れ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。博士(学術)。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。2019(令和元)年、『デッドライン』で野間文芸新人賞、’21年「マジックミラー」で川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

68
主人公は暮らしていくのに充分な経済力も、大学院に通うだけの高度な学力も持ちながら、空虚に見える。空洞を埋めるように哲学を研究し、男性と逢瀬を重ねる。自分も、自分以外の世界とも、距離があって他人事みたいだ。わたしもそんな感覚があった時期があるので書くのだが、こういう人は生きていくのがきついはず。切実さと無縁のようでいて、切実な衝動に突き動かされて書かれた小説のようにわたしには思えた。2022/08/31

ナマアタタカイカタタタキキ

37
外側にある他者を自分自身の一要素として取り入れるのではない。その近くにある「誰か」になっていく、「何か」になっていく。その誰かや何かは自分自身と比較してずっと大きな存在かもしれない。その場合は「取り込まれる」といった表現が相応しいだろうか。確かに、小説を読むという行為にもそういった一面がある。それを欲するがために本を手に取るのかと言われると私は当てはまらないが、少なからずそういった享楽があることは理解できる。“──僕の眼差しはカーブする。それどころかカーブしすぎて引き返し、眼差しは僕自身へ戻って→2023/03/10

かみぶくろ

35
3.4/5.0 いや、難しくてよく分かんなかったですね。修論を書くゲイの大学院生の日常と、ドゥルーズの生成変化をはじめとする哲学的思索が、お互いを意味づけしながら、でも物語性は排して散文的に綴られますが、哲学的素養が弱いもんで小説が立ち上がってきませんでしたね。解説まで難しくてよく分かんなかったからこれはもう自分の頭脳の限界として引き受けるしかないですね。わたしの脳のデッドライン超えてましたね。普通に読んでてもどこか爽やかで読み心地は良かったですけどね。2024/12/30

kieth文

19
初め、ヘビーな描写に怯んで本を閉じてしまった。でもそれを超えると毎日がツブサに新鮮で面白くて引き込まれた。後半、修論に行き詰まり“デッドライン“が迫り、そのテーマを自分に置き換えてなおさら難しい。“僕の場合、潜在的に女性になっていて、動物的男性に愛されたいのだが、だがまた、僕自身がその動物的男性のようになりたい、という欲望がある、、、“p.149 初めて読んだ時とは違った印象で読了した。自分に誠実に生きようとして苦しそうで、また自負もある。千葉雅也さんへの肯定感が増した。 また別の作品も読んでみたい。2023/07/31

rors(セナ)

11
読み初めに、物語を追うように読んでいてこの世界観に入りにくいなと感じたんだけど、やたら頭の中に映像が浮かぶ小説だと思ったので、映画を見るようにちょっと遠くから眺めるように読んだ。面白い!! 哲学の部分は完全に振り落とされ、わからなかったけどわからないままに見るように読む。こんな小説、初めて読んだ。素晴らしい読書体験だった。著者の他の小説も読みたい。2022/10/07

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