出版社内容情報
死線をさまよう殺人犯、末期癌になった恩師。麻布中央病院に勤める剣崎啓介と松島直武はさまざまな患者を手術する。つらいことばかりではない。彼らが救った青年が医学部進学の夢を抱いたのだから。夏のある日、剣崎は腹痛に襲われる。この症状は何だっけ? 誰でも患者になる。そう、医師だって。頼れる相棒にして親友、凄腕外科医コンビの活躍を描く、医学エンターテインメント第2弾。
内容説明
死線をさまよう殺人犯、末期癌になった恩師。麻布中央病院に勤める剣崎啓介と松島直武はさまざまな患者を手術する。つらいことばかりではない。彼らが救った青年が医学部進学の夢を抱いたのだから。夏のある日、剣崎は腹痛に襲われる。この症状は何だっけ?誰でも患者になる。そう、医師だって。頼れる相棒にして親友、凄腕外科医コンビの活躍を描く、医学エンターテインメント第2弾。
著者等紹介
中山祐次郎[ナカヤマユウジロウ]
1980(昭和55)年、神奈川県生れ。鹿児島大学医学部卒。京都大学大学院で公衆衛生学修士を、福島県立医科大学大学院で医学博士を取得。湘南医療大学臨床教授。消化器外科、とくに大腸癌のプロフェッショナルとして診察と執刀を行う傍ら、執筆を続ける。2018(平成30)年に出版された『医者の本音』で注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
131
『俺たちは神じゃない』の2が読めた。今回も好い。剣崎・松島コンビが好きだ!表題作にもなっている1話目は松島の気持ちになっていた。医者だって人間だもの。それはラストに剣崎が盲腸の手術を受ける話にも通じる。別れがあったり、かつて患者だった若者が医学生になった3話目は今後も楽しみだろう。それにしても現役外科医の中山さん忙しいだろうに、次も期待していいですか?2024/11/09
ma-bo
90
敏腕外科医コンビ剣崎&松島シリーズ、俺たちは神じゃないの第2弾。剣崎が主人公で、松島がバディという感じかな。救急で運ばれてきた患者は通り魔犯だった。(救いたくない命)、看護師の息子が急に呼吸停止に(白昼の5分間)、剣崎自身が手術を受ける(患者名剣崎啓介)他全6編。作者が外科医なので経験された事をベースに書かれている事も多分にあるだろう。2冊目がでたのでシリーズ化されるでしょうね。泣くな研修医シリーズと共に追いかけて行きたいです。2025/02/01
itica
73
シリーズ2。タイトルにはぎょっとしたが、読んでみて納得。余りにも理不尽すぎる出来事だった。命に向き合う仕事だもの、ドラマチックなことは多いのかもしれない。それにしても剣崎、松島、両外科医の信頼し合う関係が素敵すぎて眩しい。もっともっと二人の話を読みたい!ところで最終で剣崎が患者になった場面は、周囲の気まずさを想像して笑ってしまったよ。まあ、デキる外科医も人間って言うことですな。 2025/02/10
baba
49
ドキッとしたタイトルですが、選べないことはあるのですね。「泣くな研修医」と違い、中堅医の剣崎と松島のコンビが頼もしい。高校部活のコーチとのエピソードも人との関わりを教えてくれる。2025/02/16
papapapapal
36
腕の良い外科医ふたりの病院での日常。医学の知識なんて微塵も無くてもさらさら読める不思議。前作よりも好きかも。 凶悪犯、あまり良い思い出のない高校時代の部活顧問、同僚の息子など、患者相手に淡々と仕事をこなすように見えてもその胸中は…。限られた時間で出来ることを選択し、頭と手を動かしながらプレッシャーと戦う日々を描く。少し毛色の違う『医学生、誕生』に涙して、主人公が患者になる『患者名・剣崎啓介』ではハラハラドキドキしながらも最後はほっこり締め括る。飽きのこない構成も良き! 続編希望。2024/12/08