内容説明
「やがて私の時代がくる」というマーラーの予言どおり、没後70余年を経た現在、その音楽は世界各地で盛んに演奏され、今やブームの観さえ呈している。ボヘミアの寒村でユダヤ人の商人の家に生まれたマーラーが、作曲家・指揮者として輝かしい名声を獲得するまでの求道的ともいえる激しい生き方をドラマティックに描く。小沢征爾、岩城宏之、若杉弘ら、8人の指揮者のコラムを併録。
目次
第1章 辺境の地で
第2章 国際都市ヴィーン
第3章 さすらう若き指揮者
第4章 ブダペスト間奏曲
第5章 ハンブルク市立劇場
第6章 ヴィーンへの凱旋
第7章 アルマと世紀末ヴィーン
第8章 交響曲作家としての成熟
第9章 ニューヨークとトブラッハの間で
第10章 マーレリアーナ
マーラーの音楽の複雑さ(小沢征爾)
マーラー讃(渡辺暁雄)
マイナーではありきれなかったマーラー(山田一雄)
指揮棒を持った作曲家(朝比奈隆)
音楽に込められた思い(岩城宏之)
魂との語らい(小林研一郎)
「永遠の」苦悩、疑問、平和(秋山和慶)
〈子供の魔法の角笛〉・ノート(若杉弘)
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