内容説明
著者はナイロビ裏街の人々から、マチョ・イネ(四つの目)と呼びかけられる。石器からハイテク機器の時代まで、疾風のように変化をとげたアフリカを見守ってきた、眼鏡をかけた著者への親しみのニックネームである。東アフリカでの人々との交流を、ペンとカメラと瑞々しい感性で綴った叙事詩的フィールド・ノート。
目次
序章 出会い
第1章 風と波(マフムード・カディール;ラムの町;ペトリーズ・イン;ダウ;モンバサ;ギリヤマ)
第2章 路地裏の仲間(裏街の女;アブドッラ;こんな家族;ライオンの魂;ポレポレ;ハンター氏)
第3章 太陽と大地(リフト・ヴァレー;サンタの家族;イル・マアサイ;ハニングトン湖へ;マサイ・マラ;砂嵐;トゥルカナ湖畔へ;トゥルカナ湖の午後)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
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文化人類学者によるアフリカの旅の記録。1987年発行の本なのので、ここに書かれていることは古びたものもあるだろう。それでも、一時代のアフリカの情景が鮮やかに切り取られている。まるで小説のように瑞々しい言葉が印象的で、アフリカの風と光と海と、人の喧騒を感じ取ることができた。ちょうどアフリカが大きく変わろうとしている時代が描かれており、自然に溶け込んで生活していた人たちが、資本主義の世界に組み込まれていく過程は、複雑な気持ちになった。ダイナミックな自然や人懐こいアフリカの人々の笑顔の写真も多く、心が和んだ。2017/05/06
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