出版社内容情報
孤高の柔道家、羽良勝利(ハラショウ)を取材して、ノンフィクションを執筆しようとした小説家の「私」。だが、いくら踏み込んで話を聞こうとしても、巧みにかわされハラショウの核心にはたどり着けない。かつて住んでいた街や友人を訪ね、あの手この手で立ち向かっていくうち、しだいに私の心は――。二人の焦れったい心の攻防が、各章冒頭の柔道技と重ねられて表現されていく傑作恋愛小説。
内容説明
孤高の柔道家、羽良勝利(ハラショウ)を取材して、ノンフィクションを執筆しようとした小説家の「私」。だが、いくら踏み込んで話を聞こうとしても、巧みにかわされてしまい、彼の核心にはたどり着けない。あの手この手で立ち向かっていくうち、しだいに私の心は―。「書く者vs書かれる者」と「女vs男」の攻防が、各章冒頭の“柔道技”と重なって浮かび上がる。
著者等紹介
〓樹のぶ子[タカギノブコ]
1946(昭和21)年、山口県生れ。東京女子大学短大卒。’84年「光抱く友よ」で芥川賞、’95(平成7)年『水脈』で女流文学賞、’99年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、’10年「トモスイ」で川端康成文学賞、’17年日本芸術院賞、’20(令和2)年『小説伊勢物語 業平』で泉鏡花文学賞、’21年同作で毎日芸術賞を受賞。’09年紫綬褒章、’17年旭日小綬章を受章。’18年文化功労者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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