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新潮文庫
百年の預言〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101024219
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

謎の楽譜を遺して世を去った、国民的音楽家・ポルンベスク。その魂に導かれるように、ルーマニアという国へ傾斜してゆく真賀木。真賀木を想いながらもセンデスとの性愛に没入する充子。もう戻ることのできない二人を、首都ブカレストから燃え上がった革命の炎が包む―。人智を越えた動乱のさなかで高まりゆく愛と死のエクスタシー。圧倒的なスケールで描く、本格歴史恋愛ロマン。

著者等紹介

高樹のぶ子[タカギノブコ]
1946(昭和21)年、山口県生れ。東京女子大学短大卒。’84年「光抱く友よ」で芥川賞を、’95(平成7)年『水脈』で女流文学賞を、’99年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞をそれぞれ受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

28
ロマン溢れる素晴らしい大作だった。チャウシェスク政権崩壊(東欧革命で唯一処刑された国家元首)とルーマニア革命の時代に、音楽に秘めたミステリー、大人の恋愛を交えた著者の渾身を込めた作品。ルーマニアの古井戸が金沢と繋がっていたり、男女の睦み合いをマグマと火と鉄と火薬と表したり詩的な表現。日本とは馴染みない国の文化や国民性を知り、下巻冒頭と後半にはルポの様に書かれているのが、リアリティーを盛り上げ興奮させられた。チェコのビロード革命時にビートルズのヘイ・ジュードが歌われ、革命を支えられたと聞くが、続く→2019/07/06

かこりむ

10
かなり斜めに一気読み。楽譜の重要性がよく理解できなかった。物語のスケールの大きさを読み込めなかった。でも、一生行くことはないかもしれない、ルーマニアという国に思いを馳せることができたのは良かったと思う。この物語を書くきっかけになったという天満敦子さんの「望郷のバラッド」を聴いてみたい。2015/09/27

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