新潮文庫<br> 不良少年とキリスト

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新潮文庫
不良少年とキリスト

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  • サイズ 文庫判/ページ数 258p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101024042
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

1948年6月13日、太宰治が情死する。逸早く知らせを受けた安吾は、その死に何を見たか。太宰論から文明論に到る圧巻の「不良少年とキリスト」。もうひとりの文学的盟友、織田作之助の喪われた才能を惜しむ「大阪の反逆」。戦後の日本に衝撃を与えた「堕落論」で時代の寵児となった著者絶頂期の、色褪せることのない評論9編。二つの「無頼派座談会」と文庫初となる掌篇小説「復員」を特別収録。

目次

復員(掌篇小説)
恋愛論
欲望について―プレヴォとラクロ
二合五勺に関する愛国的考察
詐欺の性格
ヤミ論語
敬語論
呉清源論
座談会 現代小説を語る(坂口安吾・太宰治・織田作之助・平野謙)
座談会 歓楽極まりて哀情多し(太宰治・坂口安吾・織田作之助)
大阪の反逆―織田作之助の死
不良少年とキリスト(追悼 太宰治)

著者等紹介

坂口安吾[サカグチアンゴ]
1906‐1955。新潟市生れ。1919(大正8)年県立新潟中学校に入学。’22年、東京の私立豊山中学校に編入。’26年東洋大学文学部印度哲学倫理学科に入学。アテネ・フランセに通い、ヴォルテールなどを愛読。’30(昭和5)年同校卒業後、同人誌「言葉」を創刊。’31年に「青い馬」に発表した短編「風博士」が牧野信一に激賞され、新進作家として認められる。少年時代から探偵小説を愛好し、戦争中は仲間と犯人当てに興じた。戦後、『堕落論』『白痴』などで新文学の旗手として脚光を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

93
安吾の評論はどれもパンチが効いていて刺激的。「男女同権」は明らかなセクハラ行為を肯定するような内容だけれど多分安吾の意図はそこではないと思う。解説で「何かにつけてハラスメントとすぐ騒ぐことがハラスメント・ハラスメント」と安吾に言わせてるけれど納得する部分は無きにしも非ず。2つの無頼派座談会は面白すぎた。安吾がやたら太宰の才能を褒めてるところに情を感じるし、この3人が語らう様子が微笑ましい。織田が死に、太宰が死に、遺された安吾は凄く寂しかったに違いない。きっと安吾は甘い感傷とは無縁であっただろうけど2019/07/30

国士舘大学そっくりおじさん・寺

76
近頃坂口安吾の本がたくさん新装版で出ていて嬉しい。大半は青空文庫で読めるとは言え、やっぱり紙の本が良い。本書も「来月の文庫新刊」で知ってはいたが、書店で見て思わず買った。奥付に「令和元年」と書かれた本を初めて買った。冒頭に実は安吾も写っていた林忠彦の太宰治のルパンの写真と近年発見された安吾のショートショート『復員』。新しく文庫で出る事の意義ってあるよなぁ。『復員』は手足を失くした復員兵の話。先頃江戸川乱歩関連の本を読んでいたので『芋虫』と近い設定なのに、安吾と乱歩ではこう違うのかと感嘆。安吾は、優しい。2019/06/05

佐島楓

73
太宰と安吾と織田作之助の座談会に笑う。速記で記録している側もさぞ「くだらねぇ」と思いながら聞いていたことでしょう。凄い面子なのにやけくそ感が漂っている。座談会だけではなくて全編にこのやけくそ感が充満している文庫なのだけれど、それはあの大戦を生き延びたあとの虚脱感が醸し出すものなのか。太宰の死を論じた表題作に一番それが表われているのが悲しい。2019/06/28

佐島楓

62
再読。論の展開の方法がかなりの力技で、社会や政治、戦争への怒りのパワーで読ませる感じが安吾独特。太宰や織田らとの座談会では酔っているのか大半が女の話。とりあえず太宰は安吾にとって特別な存在だったことは表題作から痛いほど理解できた。2021/07/02

Vakira

51
安吾さんの評論エッセイ集。題名のエッセイは安吾さんより、三つ年下で、ある時期一緒に雑誌を作っていた戦友の太宰治論。なんだかんだ、バカヤローなんて書いてますが、読者には見え見え、実は太宰愛に溢れてます。太宰との対談がまた嬉しい。お互いに文学論をぶちかます。そして志賀直哉は文学者でなく、単なる文章書きと説き貶す。小説にはリアリティーが必要。現実の人生にはエロがあるのだからエロを書けなくちゃダメ。エロを書けて小説家として一人前。志賀は書けない。太宰は書けているか?寝取られている場合じゃない。2023/03/09

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