内容説明
くるり―1996年に京都で誕生し、日本の音楽シーンを変えた唯一無二のロック・バンド。岸田繁と佐藤征史の友情の始まり、結成、デビュー、出会いと別れ。バンドの変遷を辿りながら、経験した様々な出来事とその真相をメンバーが語り尽くした。世代を超えて愛され、20年を越える歳月に鍛えられた、彼らの軌跡がここにある。岸田、佐藤、ファンファンへの新たな取材を加えた、決定版。
目次
第1章 くるり、京都で生まれる
第2章 くるり、東京の街に出てくる
第3章 くるり、時代を駆け抜ける
第4章 くるり、調子にのる
第5章 くるり、ウィーンに行く
第6章 くるり、京都に帰る
第7章 くるり、また3人になる
新章 くるりのネクストステージ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古古古古古米そっくりおじさん・寺
68
近頃また読書意欲が衰え、代わりのようにくるりのCDばかり聴いている。好きな歌ばかりじゃないが、中古で買った昔のアルバムなんぞ聴いて喜んでいる。『カレーの歌』なんて涙が出そうないい歌である。そんなくるりについて書かれた本ならばと読んでみた。以前『バンド臨終図鑑』を読んだ時、大概のバンドは金と人間関係で解散していたが、解散していないくるりの場合、高校以来の同級生である岸田繁と佐藤征史以外のメンバーがダイナミックに変わっており、やはり集団とは『新選組始末記』であると痛感。しかし、不惑を過ぎた彼等の歌が良いのだ。2020/05/24
ケー
21
20年以上、活躍し続けるくるり。作風からバンドメンバーまで、常に激しい変化を続けるくるりの結成から今までをインタビューから掘り起こす。単なるくるりの歴史にとどまらず、90年代後半から現在に至るまでのJ-ROCKの変遷を現在も活躍するバンドの証言から確認できるという意味でも貴重な本。今となっては自分の地元をずっとフィールドにして活躍するバンドは当たり前のようにいるが(西宮のキュウソネコカミ、沖縄のORANGE RANGEなど)、それが当たり前になってきたのがくるりデビュー頃の時期というのは非常に驚き。2019/06/30
阿部義彦
21
新潮文庫新刊。ロックオヤジとしては当然くるりのアルバムは持ってます。「図鑑」〜「The world is〜」まで聴いてそこからかなり間が空いて「坩堝〜」から再び聴き始め「ソングライン」もデカい初回盤で持ってます。一言で言えば調子の良いときのムーンライダーズみたいだ!に尽きます。誰でも知ってるヒット曲が無いのも共通点か。このインタビュー読んで聴き逃してた「魂のゆくえ」を聴かねば!と思った。オルタナからクラシックまで兎に角貧欲に吸収して転がり続けている。同じようなアルバムは作らない、これからも応援してます!2019/05/02
富原
12
昨年、イベントでくるりのライブを見ることがあって、ドラマーがクリフアーモンド氏で、あまりに演奏が素晴らしくて。そこからくるりに興味が沸いて、読みました。確かにメンバーの入れ代わりが激しいイメージがあったけど、本を読んで、岸田さんが悪い、ということじゃないことはわかりました(笑)。むしろバンド活動の本質なのかな、と。より良い音楽をつねに追い求めた結果というか。自伝ってやっぱり面白いですね。2020/11/15
えりりりり
12
インタビューを本にして一冊読ませるのって大変なんだな、と思った。 私が聴き始めたのは、クリストファーがいたころ。 外国人がドラマーって格好よすぎだろ!って、懐かしい。 岸田がいつだって迷走してるのは気づいていた。 知ってる話も多かった。本人の口から出てくる言葉と、リスナーが推測するのはやっぱり違うな、と。 もっくんはリアルタイムで聴いてなかったけど、クリストファー、クリフ、ボボさん、あらきゆうこちゃん、臺太郎さん、だいたいのドラマーは見てきて、クリフが一番好きだと思う。 あと、やっぱりF好きになれない。2019/09/18