内容説明
好きな絵だけを描くために、東京西郊・日の出町に移り住んだ絵本作家。とはいえ、畑を耕し、山羊や鶏を飼いながら絵を描く生活は、はたで見るほど楽じゃない―鶏をねらう野犬にふりまわされ、さかりのついた山羊に悩まされ、村の選挙運動にかりだされる日々のなかで、時には激しく怒り、時には大声で笑う―。頑固で人間らしい生き方が読む者の心を揺さぶる、痛快絵入りエッセイ。
目次
風の章(庭を歩いている鶏を食ってはいけないか;もぐらの心中死体;かなしいふたなり;みはとちゃん)
草の章(土の民話;農作業に似ているぼくの絵;旅のはじまり;ぼくの心の内にあるベトナム)
土の章(ぼくの仕事場;わが家の教育;ぼくのまわりのお百姓さんたち;村の選挙;くそのかわはぎねじりぐそ)