内容説明
ようこそ、村上さんの井戸へ―川上未映子はそう語り始める。少年期の記憶、意識と無意識、「地下二階」に降りること、フェミニズム、世界的名声、比喩や文体、日々の創作の秘密、そして死後のこと…。初期エッセイから最新長編まで、すべての作品と資料を精読し、「村上春樹」の最深部に鋭く迫る。十代から村上文学の愛読者だった作家の計13時間に及ぶ、比類なき超ロングインタビュー!
目次
第1章 優れたパーカッショニストは、一番大事な音を叩かない(朗読会の思い出;「語りかけ」の変化 ほか)
第2章 地下二階で起きていること(タイトルと人称はどのように決まる?;「悪」の形が変わったような気がする ほか)
第3章 眠れない夜は、太った郵便配達人と同じくらい珍しい(文章さえ変わり続けていけば、恐れることはない;『ノルウェイの森』幻のシナリオ ほか)
第4章 たとえ紙がなくなっても、人は語り継ぐ(日記は残さず、数字は記録する;まずは適当に書き飛ばせばいい ほか)
付録 文庫版のためのちょっと長い対談(濃厚すぎる二年間ですね;ガラパゴスとか、パリとか、村上RADIOとか ほか)
著者等紹介
川上未映子[カワカミミエコ]
1976(昭和51)年、大阪府生れ。2007(平成19)年、デビュー小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』が第137回芥川賞候補に。同年第1回坪内逍遙大賞奨励賞受賞、’08年『乳と卵』で第138回芥川賞受賞。『ヘヴン』(芸術選奨文部科学大臣新人賞、紫式部文学賞)、短編集『愛の夢とか』(谷崎潤一郎賞)、『あこがれ』(渡辺淳一賞)など著書多数。長編小説『夏物語』(毎日出版文化賞)は世界10数か国で翻訳出版の予定
村上春樹[ムラカミハルキ]
1949(昭和24)年、京都市生れ。早稲田大学第一文学部卒業。’79年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『1Q84』(毎日出版文化賞)などがある。短編小説集、エッセイ集、紀行文などの他、翻訳書も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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