出版社内容情報
15年前の真相とは…青春ミステリー完結!
春田の遺したテープについてカオリが衝撃の告白をし、激しく動揺する奏多達。だがやはり春田の事件の真相を追い続けることで合意し、決意を新たにした。
そんな時、仲間の一人である岡本により、テープの声の男が何者かが、ついに判明する。
一方、ビデオテープを見直していた奏多は、春田が死んだ現場となった廃墟のプールでカオリが佇んでいる映像を発見。当時同級生の誰も知らなかった場所を、カオリは当時知っていて何故言わなかったのか…
そして二村の生徒である現役女子高生・八木が抱える問題と、15年前の事件とが繋がり、想像しなかった真実へと奏多たちを導いていく・・・!!
皆の青春に影を落とした同級生の死をの真相が明らかになる時、奏多、二村、そしてカオリ達は何を思うのか…京都青春ミステリー、堂々完結!
【編集担当からのおすすめ情報】
連載中から試し読みサイトやXで話題になった本作。ついに下巻が発売され、ミステリーの真相が明らかになります!
主人公奏多の初恋の人、春田茜の死に、ビデオテープの声の男はどう関係するのか。そしてなんと、二村の生徒でもある現役女子高生・八木が抱えているある大きな問題が15年前の事件に絡み、想像を超える展開へと向かっていきます。是非本作の伏線回収のドキドキと、最後に訪れる結末の感慨を味わってください!!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
22
実に読みごたえのあるミステリだった。驚きの結末があり、これが周到に配置された仕掛けであることがミステリとしての強度を高めている。それでいて、この漫画の真の柱である重い主題をミステリ部分が阻害することなく、阻害どころか主題をさらに照らしている点が素晴らしい。高校生だった自分達を救う物語が、現代の高校生をも救う継承の物語になっているのも感動的だ。テープが謎を投げかけ、テープによって大団円を迎える展開は、デ・パルマの『ミッドナイトクロス』を思い出させる。藤原嗚呼子の前作もぜひ読んでみたい。2025/11/03
s_s
5
人間関係の複雑さ以上に、引き込むように読ませるミステリー作品としての魅力が詰まっていた。扱われる題材は明るいものばかりではないけれど、そのメッセージ性が殊更に強調されることなく、ひとつの作品として完成されていて良かった。甘さも苦さも内包しつつ、15年の時を越えて、ようやく「本編」の幕が上がる。演劇部のヒロインの不審死、その真相を追う内に事態は世界を巻き込む大騒動にまで発展する。読後はとても上下巻で完結した作品とは思えないほどの充足感があり、ラストシーンでは同時に肩の重荷が下りたような清々しさもあった。2025/11/05
山中淵子
2
内容的に『よかった面白かった』と言っていいものか悩むのだけれど、一気に上下巻読み切った、とはそういう事です。 久々にマンガ読んだし、本を読み切った。2025/11/19
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