出版社内容情報
初恋の彼女の死を追う京都青春ミステリー!
東京で働いている奏多は、15年前に埋めたタイムカプセルの開封式が母校の高校で行われることを知り、京都へ向かう。それは、高校三年で亡くなってしまった女子、”春田茜”の死と向き合うことでもあった。
高校時代映画部で映画を撮っていた奏多にとって、春田茜は初恋の人でありミューズだったが、突然自殺してしまったのだ。
タイムカプセル開封式で懐かしい映画撮影時の仲間と再会する中、茜がタイムカプセルに入れたホームビデオのテープが発見され、皆で観ることに。だがそこには、映画の制作ビハインド映像とともに、ある衝撃的な音声が残されていた…!!
茜の死は、本当に自殺だったのか…? 奏多、奏多の親友・二村、女優になったカオリと同級生達は、茜の死の真相を追うことに…彼らは真実に辿り着けるのか!?
京都を舞台に、失われた青春の痛みと再生を描く、ノスタルジック・青春ミステリー開幕!!
【編集担当からのおすすめ情報】
『きまじめ姫と文房具王子』で、文房具への溢れる愛と、文房具を愛する人達のドラマをハートウォーミングに描いて話題となった漫画家、藤原嗚呼子氏の新作です!
今回は、京都を舞台に贈る青春ミステリー!
高校三年の時に突然亡くなってしまった初恋の彼女が、タイムカプセルに入れていた1本のビデオテープから、主人公と仲間達が死の真相を追っていきます。
人物の感情表現について高い表現力を持つ藤原氏が、繊細な筆致で、京都を舞台に贈る極上のストーリー。翌10月末には、下巻も発売されます!是非ご覧下さい!!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
20
タイトルから受ける印象とかなりのギャップを覚える内容だ。映研を舞台とした明るい青春ものだと思って読み始めたら、15年前の同級生の死の真相を追うという、なんとも深刻な物語。とはいえ、読み進めて行くと、そのギャップが肯定的に思えてくるのだ。ストーリーがしっかりと構築されていて、各々のキャラに説得力があり、何より描写が丁寧で、自然と惹き込まれていく。勝手なギャップがあったからこその、反動がより漫画内へと誘われていく感じ。さあ、すぐに下巻を開こう!2025/11/03
s_s
4
パズルのピースが揃っていくような高揚感と、傷口を開いて深い闇を覗き込むような緊張感が同居したミステリー作品。読みやすい絵柄の割にかなり繊細な題材を扱っており、絶妙なバランスで成り立っている印象。高校生活集大成の映画、その完成を待たずして突然亡くなった主演。15年前の彼女の死の真相を追う内に、予期せず「知らない方が良かった事」に辿り着いてしまう。同級生の自死という衝撃的な出来事の影に隠れてしまった各々の過去。底知れない不穏さが漂うが、それも含めて下巻への期待が高まる。願わくは皆が幸せな結末を迎えてほしい。2025/09/30
山中淵子
2
下巻の方に書いたけど、読んだことない人はビッコミで試し読みできるので読んでみて欲しいな。ツイッタのプロモーションで流れてきて、試し読みして続きが気になって帰りしなに本屋に行って、上巻だけなくて、本屋はしごしてゲットしました。そして一気に読みきった。つまりはそういう事。2025/11/19




