出版社内容情報
餓島の戦い。そして、インパール作戦へ。
多数の餓死者を出した
ガダルカナル島の戦い、
「史上最悪」といわれた
インパール作戦。
戦況はますます混迷を深めていくーー
誰がこの戦争を
終わらせられるのか。
【編集担当からのおすすめ情報】
『哭きの竜』、『月下の棋士』など「天才」を描いてきた能條純一氏が描く「昭和」という激動の時代。
戦争とは、日本とは、そして人間とは何なのか?
日本人必読の第17集です!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶのぶ
29
ガダルカナル、インパールとどちらも悲惨過ぎる。責任のたらい回しであり、上官は前線知らず。山本五十六は、前線を知ろう、激励しようとして、撃墜されてしまう。日本の暗号が筒抜けだった。インパールの作戦の酷さ、連絡してもあの返事では可愛そ過ぎる。上官や首相の、こうなったら嬉しい、意地などで、死地に追い込まれる兵士たちの立つ瀬がない。山本五十六もまだまともだが、戦艦を動かす燃料がない。これはつらすぎる。舵が利かない泥舟、昭和天皇の気持ちは、、、。インパール作戦の470km先、、、。2025/07/31
ムーミン2号
12
もはや、天皇は「統治権の総攬者」からは程遠くされてしまっている。陸・海軍は手をとりあって戦局に臨むというのは表向きの演技でしかない。ガダルカナル島では多くの餓死者を出してしまったが、前線の様子もなにも情報をもとうとしない上層部の無能。全て読まれてしまっているインパール作戦は「大和魂」などで成功するわけがない。日本軍の暗号電文は解読されてしまっており、そのせいで山本五十六は戦死してしまう。石原莞爾が呼ばれて「勝つため」に必要なこととして進言したのは「あんた(=東条英機)が総理を辞めることだ」。2025/08/03
水渕成分@小説家になろうカクヨム
10
面子と功名心しかない上層部。勝てるわけがない戦争を精神論で覆せと命令。根本的なところは今も変わっていないかも。2025/08/08
二人娘の父
8
ガダルカナル、山本長官の戦死、インパール…。敗北へと疾走していく日本帝国と、それをなす術なく佇むしかない昭和天皇。2025/08/01
参謀
6
一木支隊が孤立された1942年のガダルカナルの戦い(敵戦力の見誤り、潜水艦の無断移動はなぜ起きたのか?)。山本五十六海軍大将は行動予定を解読され、狙われたのか…もし生き残って戦艦で戦っていたら…そして1944年の牟田口廉也陸軍司令官発案の無謀なインパール作戦(本人の料亭三昧は事実なのか…)。スマホもSNSもない時代、新聞で虚偽をされたら一般人に事実はわかるわけもない。。パールハーバー、インパールと日本軍には当時のパールは鬼門だったか…平和の神・天照大御神に陛下は何を願ったのだろうか?2025/08/09