出版社内容情報
あなたの大切な人の老後は大丈夫ですか?
国が作った制度が人と人を引き裂いていく。
「あなたの大切な人の老後は大丈夫ですか?」現代日本において、介護や後見人の問題など、親の、また自身の老後の事を考えるのは必須の課題です。例えば成年後見人制度。国が作った制度が人と人を引き裂いていくこともあります。本作は高齢化社会に潜む闇に斬り込んだクライムサスペンスです。
父親の財産を狙う姉たちは後見人である弁護士吉村と結託し、父・耕三をヴィラサントスという老人ホームに拉致します。その老人ホームはかなり悪辣な経営をしています。第3集ではれむが仲間と力を合わせ、養父・耕三を悪徳ホームから脱出させます。手に汗を握る展開をぜひお楽しみください。
実力派作家・山本おさむ氏がたくさんの取材を元に、
精緻に物語を紡ぎ上げました。
【編集担当からのおすすめ情報】
編集部にこの作品を読んだ読者の「身につまされる」との電話が殺到してます。
実力派作家・山本おさむ氏がたくさんの取材を元に、
精緻に物語を紡ぎ上げました。
どうか手にとってお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
16
メディアが積極的には取り上げない介護業界の闇を、とことん掘り下げ、問題提起していこうとする心意気は、マイノリティの視点で作品を描き続けてきた山本おさむらしさを感じる。しかし今巻に至って、背景が大きくなっていくことに懸念を覚えた。ストーリーを盛り上げたい意図なのだろうが、そうなると焦点がぼやけてしまうのではないか。あと、キャラクターの顔を著名人に似せて描いているのも、読書の集中力を削ぐという、逆効果になってしまっている。2025/06/24
kenitirokikuti
8
途中のページに、「協力/志波秀宇」とあった。小学館の志波氏については、以下の竹熊健太郎氏のツイートを参照のこと。 → https://x.com/kentaro666/status/903504314118705152?s=46 『昭和天皇物語』監修の志波氏について。2025/05/05