出版社内容情報
我が人生“まあまあ”だった――昨日までは
妻を亡くした68歳の男。
気が向けば仲間とゴルフに出かける気楽な身だが、
孫の笑顔が欲しくなる。
ある日、子ども二人が同時にパートナーを
紹介することになったのだが、どちらも同性同士の相手だった……
表題作「同星行進曲」。
大手ゼネコンを勇退し、
妻との二人暮らしに満足していた男は、
妻が怪我で入院した時を境に、
知らなかった妻の一面に遭遇し
生活が一変する…
「暗黒星雲ホーム」。
“普通の人生”を覆す全2編を収録!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
16
以前から気になっていたことだが、このシリーズでは女性側が誘って肉体関係を結ぶパターンが多い。今巻収録の二話もそうだ。連載誌が「ビッグコミックオリジナル」で、読者層である年輩以上の男性の夢想の受け皿となっていることは想像に難くないし、それはそれでウィンウィンの関係なのでいいのだろうが、そうでないパターンがもっとあってもいいと思うのだ。それとは別に、今巻で言えば表題作で登場する同性カップルがエピソードを盛り上げるために配置されているようで、ちょっと残念に感じる。ストーリーが面白いだけに、よりそう思うのだ。2025/05/15
KDS
3
「同星行進曲」「暗黒星雲ホーム」のニ編収録。「同星行進曲」は所謂LGBTカップルの話。こういう人たちって結構多かったりするんだろうか。自分はもちろん違うし、そのような趣向の人に出会ったこともないから実感わかないがいろんな創作物で取り上げられるし、法改正をしようとする動きもあるくらいだから知らないってだけなのかもしれないな。「暗黒星雲ホーム」は定年退職した主人公の妻がいつのまにか殺人カルト教団にハマっていたという話。少し前に読んだ「ケモノの城」を思い出して気分が悪い。あれほどじゃないがこういうの怖いよなぁ。2025/05/03
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