出版社内容情報
圧倒的スケールの”災害編”、佳境!
生活保護CW・義経えみるが勤める東京東部一帯は台風により水没。
救助した笹原香の不可解な言動に困惑するえみる。
さらに、公務員として携わる避難所運営は困難の連続で…!?
圧倒的スケールで描かれる“災害編”、急展開!!
累計125万部(紙+電子)突破!
“生活保護”ケースワーカー奮闘劇、待望の最新刊!
【編集担当からのおすすめ情報】
「週刊スピリッツ」誌上でも大きな反響を呼んでいる”災害編”、遂に単行本で登場!
丁寧な取材によって描かれた、壮大なスケールと張り詰める緊迫感は本シリーズでも最大級となっています。そんな極限状態の中でえみる他、登場キャラクター達は何を思い、何を成すのか。そして万が一、この災害が現実のものとなった時、あなたはどうしますか――?
自然災害が多い日本の、生活保護の実態に迫る唯一無二の本格社会派コミックを是非ご一読ください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
42
前巻から引き続き災害編。この第13巻では東京を台風が直撃し荒川の堤防が決壊した海抜ゼロメートル地帯での、えみるたちケースワーカーの非常にリアルな奮闘記だった。さらにえみるは救助した要配慮者・笹原香のケアをするが、避難所という場所での対応など災害時独特の難しさも知ることができた。また、えみるの先輩二人のケースワーカー五反田と阪神淡路大震災を経験している半田の災害時の行動の違いについて考えさせられる。次巻の展開が気になる。2025/06/14
読特
42
124平方㎞、居住人口150万人、最低地点は深さ3.9mー東京都のゼロメートル地帯。堤防が決壊すれば、水が流れ込む。干潮満潮の繰り返しで、決壊部はどんどん広がる。自然に掃けることはない。…大雨。洪水。川の氾濫。水が迫ってくる。2階でも安全ではない。避難は急を要する。しかし、ひきこもりは部屋を出れない。連れ出さなければいけない、人が集まる避難所に。要配慮者用のスペースを確保する。移動させた後もケアを続ける、混乱の中でも。それも福祉課職員としてのお勤めだから。やりがいをもつ、どんな仕事でも。そう思えたらよい。2025/01/15
ネギっ子gen
41
【災害は想定外の連続。その場その場での迅速な判断が求められる。その判断が正しかったか。後になってみなければわからない。いや、後になっても……】 東京東部の海抜0m地帯に多量の水が流れ込んだ“未曽有の大災害”を想定した「災害編」。表紙の半田は、本編でも活躍! “支援を拒む人をどうケアするか”という困難事例に直面し困惑する義経に半田は、「その場その場で、“自分が正しいと思う行動”を、自分の責任において取るしかない――/町のことをよく知っている。住民から困り事を聞く力がある。我々ケースワーカーの強みです」と――2025/02/02
にゃむこ@読メ13年生
25
台風の増水による荒川堤防決壊のさまが圧倒的リアルで描かれた、文字通りの「東京沈没」。海抜ゼロメートル地域の恐ろしさが存分に伝わってきた。東日本大震災の津波被害に見舞われた時も同様だったろうか。学校が避難所となり、えみるたちは自身も避難者ながら、福祉事務所の職員としての職責を果たす。そして、引きこもり状態の大人でも、人命優先のためには否応なく不特定多数の他人が集まる場所に避難せざるを得ないという現実。集団避難生活における「要配慮者」への対応等、非常に考えさせられた。いま読むべき漫画のひとつだと思う。2024/12/09
OHモリ
19
・これまでのシリーズは生活保護関連の話だったが(たぶん)、今回は台風で荒川が決壊してと今日が水浸しになったとい災害がバックグラウンドで、ひきこもりの若い女性がからんだストーリーになる模様。 ・年のせいか新刊が出るまでに前回の話をすっかり忘れてしまうので、毎回前の巻から読み直しては新鮮に感動しています。2024/12/15