出版社内容情報
父の仇と共闘開始――!?
信念のため、故郷を捨てる。
姜維の道は、どこへ続く――!?
父の無念を晴らすことこそ、己の為すべきこと――
仇である異民族・姚宇を討つために、
故郷を離れ、敢えて敵国・蜀へと降った姜維。
北伐を推し進める蜀の丞相・諸葛亮に取引を持ちかけ、姚宇の居所と引き換えに、異民族を率いることを了承。さらなる協力を要請するべく、羌族の長の元へ向かう。
だが、そこで衝撃の再会が待ち受けていて――!?
数多の英雄たちが舞台を去った「その後」を描く、語られることのなかった三国志の物語。待望の第2集!
【編集担当からのおすすめ情報】
第2集では、蜀に降った姜維が仇討ちに向けて動き出します。
復讐に燃える姜維ですが、蜀の国で異民族たちについて知るうちに葛藤が生まれ…!?
物語を彩る個性豊かなキャラクターたちも見所です。
長き戦乱が終息へと向かう一瞬を、矢のように駆け抜けた若き麒麟(チーリン)・姜維の活躍に、どうぞご期待ください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空のかなた
19
魏、呉、蜀。漢人と異民族。その異民族にも多数の部族が。そこに儒教が絡んでくる。「親の仇を取る」ことの重要性を説く儒教と、育ててきた鶏を殺したくないという愛着。この巻では、諸葛孔明の思想や人柄が丁寧に描かれており、徐州/虐殺が切ない。また異民族が「国が欲しい」と叫ぶ背景も理解できた。始祖であると言う誇り、虐げられ続け殺されてきた歴史等。このコミックは歴史や人物描写、史実の緻密な描きあげと大胆なフィクションのミックスが新しい。主人公の姜維の心の葛藤(親の仇を打ちたいが、仇だが悪いやつではない)がこの先の鍵?2025/04/20
毎日が日曜日
6
★★★+2024/12/30
わーぷ
4
姜維が主人公の三国志もの。三国志的には山場を越えた時期ですが、この作品は漢民族と異民族の関りがテーマ的な感じですね。2巻は街亭でやらかした蜀の登山家さんの処刑から、第3次北伐まで。魏延が武人らしい武人で楊儀が嫌なやつなのは解釈一致でとても良いです!2024/12/29