出版社内容情報
天才少女よ、「歌」で世界を塗り替えろ。
『アオイホノオ』島本和彦氏にも刺さった、新人作家の大注目作!
母の用意した「不自由のない環境」の下、母の意志に逆らうことなど考えられない家庭で過ごす女子高生・杏(あんず)。
スマホも持てず、小遣いもなく、そんな彼女の数少ない娯楽は
母の目を盗んで通う「CDショップの試聴コーナー」。
そんな彼女はある日、夜の駅前ロータリーで出会ってしまった……
悪魔みたいな顔で天使みたいなギターを弾く「やばいやつ」に。
22歳の新星が描く、胸を打たれるストーリーに身震いせよ。
【編集担当からのおすすめ情報】
新人賞の時点で既にスタイルが明確に表れていた
「制御不能な熱量を、冷めた俯瞰と大胆な筆致で自由に描く」
大型ルーキーの初連載!
ギラギラしていて、瑞々しくて、何よりワクワクする。
シンプルに魅力的な「音楽」と「生きざま」の物語です。
先物買い大歓迎! ぜひご一読のほどを!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わーぷ
1
女子高生がブルーハーツの「皆殺しのメロディ」を歌ってるシーンがあるだけで、もう名作確定じゃないですか??歌うことが好きたけど束縛が強い母親に一切の娯楽が禁じられた女子高生・杏と、ギター片手に自由に生きる男・生駒が出会って始まる物語。すごい作品になる予感しかしないです。 2024/12/27
凍土高原
1
主人公の杏。彼女は母親から過保護な教育を受けている。「バカなあなたは自分がどれほど恵まれているか気づいていない」。確かに、服や家、教育環境は整っている。学校で成績上位。でも、娯楽は完全に奪われている。そんな少女が救いを求めるのは父と父が好きだった音楽だ。母はそれを否定する。人によっては自分の経験を重ね、辛さを感じる人もいるだろう。私もそうだった。 親にもきっと思いがある。でも、子どもは大人の知らないところで育つ。少女がどう回復するのか。そして音楽を楽しむ青少年が、どう巻き込まれていくのか。次巻が楽しみだ。2024/12/23