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出版社内容情報
新九郎に訪れる数々の別れーー
新五郎が意識不明の状態で、
孫五郎を大将に、龍王丸が陣を張る丸子に出陣した駿府方。
その裏をかき、海路にて駿府館を目指す新九郎。
時遅く、目覚めた新五郎は事態を悟り、
覚悟を決め敵を待ち受けるがーーー
龍王丸と孫五郎。
新九郎と新五郎。
手を取り合って進む未来もありえた男たちの運命が決する日。
それは長きに渡る駿河今川家の家督争いが終わる日で……
先主・義忠の死から十一年。
長きに渡る争いの結末とは!?
【編集担当からのおすすめ情報】
「真面目でつまらない」と評されてきた新九郎と新五郎。
出会う立場が違えば、良き友になれたであろう人とも
敵となれば戦わねばならない…そんな時代の切なさが詰まった1冊です!
駿河今川家のお家騒動後、新九郎に訪れる新たな苦労が垣間見える新章も開幕!! 室町も現代もかわらない「働くこと」の大変さ、面倒くささには共感必至です!
1 ~ 1件/全1件
- 評価
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
85
表紙を捲って現れる口絵に描かれたイラストは果たせぬ夢だったか。本来ならこういう各人たちの微笑ましい姿が見られたのだと思う。でも現実は…。戦国の世はもう奔り始めていた。今川家の家督相続に決着がつく。叔父上は嘘吐きだーっと龍王丸が逃げ出した時の新九郎の顔。今までで最も迫力があった。それ以上に印象的だったのは久方の伊都様の見事な手捌き。ということで漸く新九郎は京へ。家族と再会する様子がホント愉しげ。とはいえ京と鎌倉の後継争いが残っており、鍵を握る者たちとのやりとりが何とも意味深。当分休めない新九郎の次回を待つ。2024/08/15
こも 旧柏バカ一代
44
駿府、今川家の家督争いは遂には合戦となり。甥の龍王丸は反乱勢力こ主力を惹きつけるための囮とっなってる間に、新九郎は海路を使い相手の本拠地へと奇襲を駆ける。作戦は見事にハマり、反乱分子の首魁を討ち取る。そうして駿府今川家の統一なるかと思いきや。龍王丸と新九郎の意識に齟齬が発生して反乱がまた起こってしまう。そんな時に姉の伊都様御降臨。家中をまとめて反乱勢力を鎮圧。新九郎には300貫の領地を与えると言うが、領地は沼地ばかり。さらに本業の幕臣の仕事は将軍が京に居ないのと、新九郎が尋ねても会いもしない。さてどうする2024/08/09
mahiro
36
駿河守護職を巡る争い決着「京で生きてきた侍のえげつない」策略の勝利、戦後処理に苦労する新九郎。今川家の為小鹿家に厳しい処置を取るも龍王丸に拗ねられ国人衆には僭越と思われ…そこへ帰還する姉伊都、家臣達を一瞬で従わせ今川家の家長として君臨するその存在感の大きさは流石だ。やっとの事で都に戻っても不在が長すぎすっかり将軍義尚の不興を買ってしまう。ぬいさん癒しキャラだな、朝からぬいさんに雑巾の絞り方を教える新九郎の変な細かさは相変わらずだ、次巻が又楽しみ。2024/08/12
るぴん
32
ふと気付けばもう17巻‼︎早いなぁ。今川家の跡目争いが遂に決着。これで策謀家としての新九郎の知名度が少し知れ渡ったのかな?龍王丸の成長も見られたけれど、やはり姉上が最強。新九郎に玩具を作ってもらって喜んでいた頃の御所様は可愛かったのになぁ…。2024/08/11
Toska
28
あの新九郎が軍略家と評価される日が来るとは。だが、ここに至るまでに彼が揉まれ、鍛えられた描写が積み重ねられているからこその展開。どうせ主人公補正だろ、という感想を少しも抱かせないのが著者の上手さと思う。一方、今川龍王丸や細川政元、足利義尚なんかは御家の事情で幼少の頃から矢面に立たざるを得なかったわけで、そのしんどさもきちんと描かれている(政元はちょっとアレだが…)。2024/08/14