出版社内容情報
王子と王女、初めての家出!?
1544年――
6番目の王妃キャサリン・パーを母として迎え、
ようやく王家が家族として機能し始めた、その翌年。
父王ヘンリーに老いの兆しが見える中、
幼き王太子エドワードの後継者教育が急がれる。
容赦なく迫る新時代の足音。
望む望まざるに拘わらず、“男子たるもの”が背負わされる運命。
「私と一緒に死ぬか? エドワード」
次第に追い込まれていく弟に、エリザベスが持ちかけた計画とは!?
その時、セシルもまた
その生涯を彼女に捧げる覚悟が問われることとなる――
【編集担当からのおすすめ情報】
既刊続々重版&各著名人絶賛!!
イングランドの黄金期を築いた、テューダー朝第5代にして最後の大君主・エリザベス1世と、彼女を支えた忠臣の物語、待望の第7集。
次々王妃を取り替えてきた“暴君”ヘンリー8世。
愚かで醜悪で、強くて偉大な王として、民衆や権力者たちの欲望と不満をたった一人で受け止めてきた彼。
その後継者として、一刻も早い成長を期待されるのは、まだたった6歳の王子エドワード。
6集までの「王妃交代劇編」では、現代にも通じる女性の生きづらさを描き出した本作、
今集からは、“男子たるもの”背負わされた宿命や呪いにスポットライトが当たります。
500年前の遠い異国に暮らす王族たちと、
現代日本を生きる我々。
これは、いつの世も共通する“如何にして生きるか”の物語です。
歴史ファンはもちろん、今を懸命に生きるすべての読者に捧げます。ぜひご注目ください!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
29
あらっ死ぬ死ぬ詐欺発生…踏ん張るわね、8代目。「乞食と王子」を本歌に王子の成長を表現する部分は恐ろしくも面白かった。人権ってどこに売ってるの?な時代だものね…。このお話で好きなのは、結構大切な流れでもエリザベスと直接関係ないものは結構おチャラけ解説でサクッとまとめちゃうところです。わかりやすいし、作品のテンポが壊れないです。今回はどんどん劣化していく王と、どんどんまがい物になっていく硬貨の比較が面白かった!あっおまけでも死ぬ死ぬ詐欺言われてる…( ̄m ̄〃)ぷぷっ!2024/10/10
りー
22
ヘンリー八世の死の前あたり。神聖ローマ帝国と一緒にフランスに攻め込もうとしたら裏切られて失意のヘンリー。ますます幻覚が増え、肥え太ってもはや寝返りもままならない。臣下も国民も揃って王の死を待ち望んでいる。一方、子どもたちの成長は著しい。幼かった王太子もそれなりに、エリザベスは更に賢くなり、メアリーはプロテスタントへの敵意をつのらせる。王家に死臭が漂い始めた感じがひしひしと伝わってきて怖い。2024/09/03
aisu
20
巻末の解説にあるように、ここ何巻かは史実と創作のバランスが良い。この漫画、最初はいきなり赤ちゃんのベスに忠誠を誓うとか「なんで?」って感じで、創作が走りすぎてた感があったが今は面白い。2024/09/02
空のかなた
17
表紙のエリザベスの昏い陰気な雰囲気の意味は何だろうと思いつつ、購入。カトリックとプロテスタント、甘ったれの泣き虫エドワードと王になるべき存在だという自覚に飲み込まれたエドワード、そしてメアリとジェーングレイ。様々な二軸、時の流れは人を変えていく。そんな中でもセシルとエリザベスの絆は変わることなく強まっていく。エリザベスが心に抱えていた「死んでもいい」という闇が、死の間際まで行った今回の経験で反転したのではないか。エリザベスが王位を継ぐのはまだまだ先、この作品はまだ紆余曲折があることが愉しみで仕方がない。2025/04/28
毎日が日曜日
9
★★★★2024/09/02
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- 和書
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