出版社内容情報
コワ面白いと絶賛続々の恐怖症ホラー、完結
コワ面白いが止まらない!
既刊も続々重版!
令和の最先鋭「恐怖症」ホラー、堂々完結。
鍛えないと衰えてしまう…「筋肉」
しちゃいけないがしたくなる…「抑圧」
誰もに平等に訪れる…「死」
全ての雄が畏怖し憧れる…「母性」
なくなるのが怖い…「欠乏」
などなど、「恐怖症」に苛まれる市井の人々を
描いた傑作短編5作を収録!
絶賛の声続々!
的野アンジ(漫画家『僕が死ぬだけの百物語』)
恐怖に怯えながらも必死に生きる人間たちが
恐ろしく、情けなく、とても愛おしいです。
繊細で狂気に満ちた描写にうっとりです!
背筋(作家『近畿地方のある場所について』)
こうならない自信が、私には、ない
中瀬ゆかり(編集者・コメンテーター)
生存本能レベルで震えました。
一番怖いのはやっぱり人間の深層心理ー。
めっちゃ好きな作品集です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空のかなた
14
フォビア=恐怖症、を切り口にした短編集。先端恐怖症や対人恐怖症等は聞いたことがあるけれど、この作品の「恐怖症」は誠にリアルで怖い。とくに「抑圧」の章。「(階段から老人を突き落とす、赤ちゃんを高い高いしながら窓の外にほおり投げる等)絶対にしてはいけない事をやってしまった後の自分を想像し爽快感を得るが、その衝動を押さえつけること」ができなくなる自分に苦しむ様。母親から嫌悪され続け、自分の欲求を抑圧し続けた反動か。それと「欠乏」の主婦。際限なくストックを買い溜める行動の深層が明らかになったときのゾッとする感じ。2024/06/19
地下鉄パミュ
7
この巻を持って完結です。もっと読みたかったと言うのが率直な感想。様々な恐怖症を描いて来た本作、最終巻に怖さを最高潮に持って来ていて最高のフィナーレで終われたのが、逆にまだまだやれたのでは?と心残りになってしまった。ゴトウ先生、原先生、共に鬼才のコンビ。再びタッグを組んで新たなチャレンジに期待したい。【筋肉】鏡に見える自分に惚れ惚れするナル筋さんは注意な恐怖症じゃ。【抑圧】我慢我慢我慢そして爆発...まあそうなるよね。我慢は一瞬だけど後悔は一生じゃ!【死】能書きたれの結局やりたいだけの芸術家恐るべしじゃ。2024/10/01
笠
4
4.5 新刊読了、完結。この巻もめっちゃ怖かった。ほぼ全エピソード怖かったかも。特に刺さったのは「抑圧」かな…ここまでの強度ではないが、「絶対にやってはいけないことをやってしまたいくなる衝動、またその想像」は割と誰しも直面したことがあるのではないかと思う。自分の中にある理性というブレーキの一瞬の不具合で、大事故を起こしてしまうのではないかという恐怖を喚起させられた。「母性」も怖かったな…帰宅して子供抱こうとしてバイキン扱いされるシーン、完全に自分にシンクロした。正論ではあるんだけど、傷つくんだよな…。2024/06/05
たけのこ
3
面白かったです!完結お疲れ様でした! やっぱり恐怖症っていうのってみんな多かれ少なかれもってるんじゃないかと思いますし、だからこそ自分にもこうなる可能性ってあるな……と思わされる怖さがありますよね。「抑圧」なんてみんな一度は考えたことあるんじゃないでしょうか。2024/06/05
ゆうき
1
1巻~3巻まで全部面白かった。 こういう心霊じゃないけど怖い話大好き。2025/02/13