光文社新書<br> 反中vs.親中の台湾

電子版価格
¥726
  • 電子版あり

光文社新書
反中vs.親中の台湾

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334034542
  • NDC分類 302.224
  • Cコード C0222

内容説明

台湾が大きく分裂している。「緑」と「青」の2つの色に。「緑」とは、民進党。半世紀にわたる国民党の一党支配を、陳水扁が打ち破ったのは8年前。「青」とは、国民党。2008年、大陸出身の馬英九が政権を奪い返した。台湾では、2度の政権交代が起きたこの8年間で、中国からの独立意識が強まる反面、経済的にはむしろ中国との一体化が進んでいる。そして、台湾自立路線の「緑」支持者と、中台融和路線の「青」支持者に社会は二分され、亀裂が深まったのだ。本書はベテラン台湾ウオッチャーの著者が、この8年間で社会・経済の何がどう変化したかを検証し、新政権のゆくえを探る。

目次

プロローグ 8年ぶりの政権交代
第1章 「緑」が変えた社会と意識
第2章 「緑」の挑戦と「青」の抵抗
第3章 「緑」の攻撃と「青」の改革
第4章 対中関係に左右される経済
第5章 重みを増す日台関係

著者等紹介

近藤伸二[コンドウシンジ]
1956年神戸市生まれ。神戸大学経済学部卒業。毎日新聞社に入社し、外信部副部長、香港支局長を経て、台北支局開設にともない’99年、初代支局長に就任。2002年に帰国後、大阪経済部長などを経て、’06年から論説委員(大阪在勤)。’94年から1年間、香港中文大学に留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rokubrain

6
かつての中国共産党と国民党のイデオロギーの大きな対立軸は今全く意味をなさない。台湾は、中国からの独立意識が強まる反面、経済的には中国との一体化が後戻りできないテンポで進んでいるからだ。台商は中国で活動する台湾人のことだが、呼び名は別にして彼らのような存在が中国と台湾の切っても切れない象徴ともいえる。 統一か独立か 中華民国か台湾か ひと言でいうと「現状維持」が民意のようだ。 いまどき幽霊のようなイデオロギーに縛られるのが悩ましいし、 台湾社会の住民にとっては、そんなのお構いなし、というのが本音なのだろう。2017/07/22

吉枝麻芽

1
1年間台湾にいたのですが、これが今の台湾の現状を一番リアルに著しているなと感じました。中国大陸の共産党といがみ合い、独立に向けて邁進している台湾の姿はもはや古いと思います。今はとにかく大陸とは付かず離れず、上手に付き合っていけるか、それが台湾の焦点になっています。離れると経済が回らず、近づきすぎると取り込まれてしまう。そのギリギリの線で頑張っているのが面白いです。けれど、台湾が親中に傾いたのはアメリカが大陸と仲良くなって台湾に肩入れしなくなったのも大きいと思うなぁ。やっぱり後ろ盾がないと独立は無理っぽい。2013/11/04

T坊主

1
民進党は日本の民主党と似ているところがある、社会主義者はいないが、派閥寄せ集めの政党、政府の方針や政策に対して足元の内部から批判の声があがることも珍しくないと。2010/10/19

.fa

0
緑≒民進党、脱中路線(陳) 青≒国民党、新中路線(馬、現在総統) 台湾に関する入門書2013/09/12

Great Eagle

0
台湾の政治をTVで見かけた場面では、激しくののしり合いあげく暴力沙汰。この理由が少しわかったように思います。国民党と民進党、青と緑の対決と中国やアメリカおよび日本との関係が複雑に絡んでくるからややこしい。政治と経済は難しい問題ですね。2012/11/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/78130
  • ご注意事項

最近チェックした商品