出版社内容情報
「東京ラブストーリー」の柴門ふみ最新作!
都会で挫折したり、
生き方に迷っている人たちを包み込む
風光明媚な別荘地・薔薇村。
中堅都市銀行の支店長・多加木護は、
妻と二人の子供に恵まれ、
仕事も家庭も順風満帆な人生を過ごしている。
ある日、大学時代のバンドメンバーの葬儀をきっかけに
元カノと再会。多加木の止まっていた時が動き出す。
「今」を選ぶのか、
それとも「過去」を選ぶのか…
【編集担当からのおすすめ情報】
「東京ラブストーリー」、「恋する母たち」の柴門ふみ氏が描く現代の「愛」のかたち。
時代が変わっても「変わらないもの」、時代が変わると「変わるもの」・・・
柴門氏が描く作品には「時代」が詰まっています。
ぜひご一読ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sayuri
30
柴門さんが描く令和の家族の形。3巻は1冊丸ごと多加木ファミリーに起きた出来事が描かれる。2巻の最後で元カノに心が動いた夫だったが、3巻では妻と元カノ、二人の女性の間で更に心が揺さぶられる。長年隠していた妻の秘密が明らかになったり、息子の結婚相手・知佐恵が元AV女優だった事にショックを受けたりと、家庭内に次々と波風が立ち落ち着かない多加木家。それでもなんとか前へ進もうと思った矢先に起きた悲劇。184頁で思わず息を呑む。その後、知佐恵の日記に記された赤裸々な本音に唖然のち感涙。3巻はジェットコースター的展開。2024/08/09