出版社内容情報
豪華著名人絶賛。貧困と友情の人間叙情詩。
主人公・大路雪人。17歳、売人。
「やらんかなぁ俺は、ラップ。」
「歌いたいことなんか、ないもん。・・・・・・伝えたいことも・・・」
幼い頃に、覚醒剤中毒の母親と最愛の姉を亡くし、
天涯孤独となった彼だが、唯一信じてくれる親友がいて・・・・・・
職場の上司に殴られ、流血しながら売人を続けてゆく中で、
彼の心に宿るものとは?
千原ジュニア氏、真造圭伍氏、藤井健太郎氏、渡辺志保氏、
の錚々たるメンバーが大絶賛の超話題作!!!!
音楽に救いを求める人々を描く、極限の人間ドラマ。
【編集担当からのおすすめ情報】
どうしようもない、この世の中で、
今の『漫画』を変えてくれ-----
この作品では、
変えられない環境や苦しい現実の中で、
もがき、足掻き、歯を食いしばりながら、
それでも前を向こうとする主人公達が、
克明に描かれています。
著者・薄場圭氏の初連載にして、
圧倒的な熱量を秘めた衝撃のデビュー作です。
芸人・千原ジュニア氏、漫画家・真造圭伍氏、
「水曜日のダウンタウン」演出・藤井健太郎氏、
音楽ライター・渡辺志保氏の豪華著名人4名による推薦コメントは、
単行本の帯に掲載しておりますので、是非御覧ください。
この作品に生きるキャラクター達の想いが、
どうか皆様の心に届き、響きますように。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼっちゃん
43
【202403ダ・ヴィンチのプラチナ本】母と姉を無くし天涯孤独で覚せい剤の売人をしている18歳の主人公がこれまでの想いをラップに込める。。このような辛い人生を歩んできたから命が刻まれた叫びのリリックが唄えるのかもしれないが、あまりにも言葉を失うような出来事ばかりで、読んでいて辛かった。【BOOK☆WALKER】2024/04/12
たまきら
30
こういう人生は向こう側だと思っている人も多いかもしれないけれど、家のそばの川にロケットランチャーが落ちている町があったり、水死体が浮いていても事件にならない町があるのは海外だけじゃないんです。地元の児童館の館長さんがこの本を読んでも、眉毛がピクリとも動かないかもしれない。それぐらい麻薬も闇バイトもすぐ隣にあったりする。…8 Mileより西原理恵子の「ぼくんち」を思い出した。すごく読みにくいけれど続き読みます。2025/04/24
さち@毎日に感謝♪
27
ダ・ヴィンチのプラチナ本で紹介されていたので読んでみました。第1話から引き込まれる凄い漫画。貧困の中にも友情があって、自分の思いをラップで伝えるまでの過程が圧倒的でした。2024/02/17
新田新一
14
麻薬の売人をしている少年が、友人と共にラッパーを目指す物語です。大阪が舞台になっており、あの街特有のひりひりした雰囲気がよく伝わってきます。私はヒップホップが結構好きで聞いているのですが、アメリカのNasやJay-zたちも、このような青春を送ったのかもと思いました。生き抜くためにリリック(詩)が必要というネームが、心に刺さりました。2023/11/25
アリーマ
9
本屋で見かけてふと手に取った一冊。厳しい環境で麻薬の売人に身を落として、ヤク中だった母親の借金を返している若者がラップ界にデビューして…という話なのだが、とにかくヒリヒリと痛ましく、心に辛く刺さる話。正直絵柄が好みとは言い難いし、あちこち粗削りな部分も目立つのだが、独特の力で引きずられてしまった。この話は先を追いかけたい。★★★★2023/11/12