出版社内容情報
転花院VS.転花反対派!動乱の第6集!
ぶ厚い雲に覆われ、陽が差さなくなった遥か未来の地球。植物が枯れ、酸素も薄くなった世界。しかし人類は、人を植物に変える技術を開発し、わずかな酸素を作り出して生き延びていた。
そんな世界で貧困に喘ぐトーシローもまた、霊花になることを選ぶ。霊花になるまでの時間を豊かに生きようと、もがくトーシロー。そんなトーシローの前に、完全に霊花となっても動き回るアイヴィーが現れたことで、トーシローの環境は一変する……
アイヴィーを生んだ転花という非人間的制度は、果たしてこの世界に必要なのか? その疑問を持つ者たちが信念を持って、トーシローたち転花院に襲いかかる。
そしてヨミコは、襲いくる転花反対派らを罠に嵌めるため、転花院で待ち受けることに。転花制度をめぐり、壮絶な戦いが幕を開ける。
その結末に、果たして勝者はいるのだろうか…?
【編集担当からのおすすめ情報】
圧倒的な画力と秀逸な設定で表現されるのは、現代にも通底する「格差」と「貧困」の問題。
舞台は100年後の未来ですが、今を生きる人にこそ読んでほしい物語です。
絶望の世界であてもなく生きていくのか、植物となり残りの生に豊かさを見出すのか、人々に突きつけられる究極の選択に注目ください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱ隹越九朗
3
「愛。」 「愛。」 「愛だ。」 「愛!!」 「自己犠牲の愛!!」 「愛は使命となる。」 「ただ一人 自らの神に仕える戦士となれ。」 元人間の植物が人間の感情の発露に感応して声をあげるシーンがとても好きです。この作品の世界観とバトルシーンが融合した気持ちよさにあふれていて何度も読み返してしまう。2023/04/30
たけのこ
2
教授を引きずり出すための作戦の交錯する巻でしたね。それにしても痛々しい絵面が結構ありました。そしてわたし『フールナイト』が「日が差さなくなった世界」であることを今更ちゃんと認識して、あーだから暗いのか~とか初見さんみたいなことが頭に浮かんだ6巻でした(笑2023/05/10
柳絮
2
叶野さんもアキラもとても良い……2023/05/07
イヌヌモー
1
いやー悪夢みたいな展開に肝が冷えた。叶野さん好きだー。2025/03/14
Dー
1
劣勢に立たされるトーシロー達。まだまだ狂ったキャラ出てくるのかと驚いた。西と八束の話もこれ以上掘り下げられることあるのだろうか…次巻はいよいよ九大博士出てくるようでどんなキャラかも楽しみだし、ストーリーがどう収束していくのかも気になる。2024/10/06