出版社内容情報
湖底に沈んだ”過去”へ…時空を越える!
猛暑による異常渇水で、湖底に沈んでいたかつての集落、青旗村が姿を現した。その村の出身だった主人公・拓郎は、かつてダム建設による廃村直前に、同級生が行方不明になった事件を思い出し、湖へ向かう。
湖に到着した拓郎は懐かしさから干上がった湖へと降りていくのだが、
目前に広がるひまわり畑を抜けると…
そこは、廃村直前の1995年だった!!
大人の心を持ったまま、1995年当時の子供として過ごすことになっ拓郎は、行方不明になった友達の運命を変えることができるのか…!?
過去と現在が交錯する、ノスタルジック・ファンタジー開幕!!
【編集担当からのおすすめ情報】
『スプライト』『BABEL』と、常にファンタジックな世界観を作り上げ、意欲的な作品を生み出し続けている石川優吾氏。最新作では再びタイムスリップに挑みつつ、誰の心にもある郷愁、ノスタルジックな物語を描いています。
失われた故郷、会えなくなった友達など、人生の忘れ得ぬ思い出を持つ全ての人に贈る物語です。是非ご覧ください!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かなっち
4
タイムスリップで消えた友人を探す、設定に惹かれて手に取りました。舞台はダム建設で廃村になった故郷で、猛暑による異常渇水で湖底に沈んでいたかつての集落が姿を現したことから物語は始まります。ニュースで知った主人公が、懐かしさからこの村を訪れるのですが…。大人の心を持ったまま、なぜか廃村直前の1995年にタイムスリップした彼が、未来を変えて友人たちを救えるのでしょうか。まだまだ序盤ですが、明かされた友人たちのリアルな家庭問題に力を貸したり、子供ではできないことをやっているのも面白く、これは続きも読みたいですね。2023/12/29
s_s
4
見落としていた石川優吾氏の新シリーズ。渇水をきっかけに再び世間の注目を集めることとなった、かつての故郷。村がダムの底から27年ぶりに姿を現したように、久しく忘れられていた主人公の記憶も、湖底にてその花を咲かせ始める。心は大人のままで子供時代に戻った主人公が、友人たちの運命を変え、”平成の神隠し”の真相に迫れるのか、が物語の根幹になるのだろうか。設定は面白いのに、「おk」など台詞選びで興が冷めてしまうのが相変わらずの難点な気がする。。2023/06/12
KUU
2
子供の頃にタイムスリップてのはあるある展開だが、体そのままってのは斬新。鏡や相手から見ると子供に見えるから、本人の意識だけ大人なのかとおもったら、過去の人間からは子供に見える、ということらしい。タイムスリップにしろ頭打っての幻覚妄想にしろ、何でもありだからそうなってもおかしくはないのか2024/04/08
Hiroki Nishizumi
1
現実と過去を行き来するドラマ。割と感じ良いのではないかな。2024/08/24
かっぱ
1
30年前に行方不明になった小学生。その記憶をたどるうちに、過去の時代にもどってしまう青年。過去に何があったのかは、1巻の段階ではなにもわからない。少年ドラマシリーズのようなテイストに感じる。2024/08/10