出版社内容情報
終末期病棟、そこは死にゆく者の最期の地…
終末期病棟でナースとして働く辺見歩(あゆみ)。
摂食障害と鬱を発症している辺見の妹・サトコがまた家出をした。
「死にたい」「死にたい」と願う彼女を苦しめているものの”正体”とは?
死を願う者、死にゆく者。
それぞれの最期を通して”生き様”があぶり出される--
沖田×華の問題作、いよいよ第9集。
【編集担当からのおすすめ情報】
舞台は△×病棟の終末期病棟。
そこは病気やケガ、老衰といった回復が見込めない患者の”終の棲家”…
『透明なゆりかご』など、生と死を見つめる作家・沖田×華が描く衝撃作もいよいよ9集となります。
アル中患者やかつての大ヒット作家の末路、そして摂食障害を持つ妹・サトコの衝撃の事実も発覚。
一方、辺見自身の身辺も少しずつ動きだし…?
誰にでもくる死という未来を、この1冊を読んで皆様にも考えていただければ幸いです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
36
『透明なゆりかご』は終わったが、こちらはまだ続きそうで嬉しい(次巻は、やはりというかコロナ編)。アルコール依存症患者や大ヒット漫画家の末路、そして、(気になっていた)摂食障害を持つ妹・サトコも登場と、今回も充実した内容。【希望という名の怨念】冒頭の第一話「カルテ48」は、アルコール依存症で生保の64歳男性の話。クレーマーなので、対応が大変な患者。その彼の身元引受人は一回り下の妹で、一度も見舞いに来ずに、半年に一度、数千円のお小遣いが届くのみ。患者が切望していた面会もドタキャン。妹は辺見に思いを語る――。⇒2022/12/18
かなっち
7
ターミナル病棟で働く、看護師の日常を描く…第9巻です。上司が代わっての仕事のやり辛さに大いに共感しつつも、一番印象に残ったのは同棲する彼氏の母親の異常さでした。母親離れのできない息子(そういう人は大概優しい)に、息子離れできずに彼女をライバル認定する母親。そして、別れさせられた元カノが同じ職場に居る事実…全てにゾゾゾとするのです(別れることを、強く勧めます)。そして、人が亡くなる時に過去の清算かのように人間関係があぶり出される事実は、仕事でも散々見てきたので…しょっぱくなりながらも色々考えさせられました。2023/02/01
皐月
3
終末期にお見舞いに訪れた方の想いがダークな回もありつつ、妹さんの件なども印象に残りました2023/01/02
Michiko Kikuchi
2
性同一性障害の話かぁ。 スカート下ろそうとするなんて、(・`A´・)ダメ、ゼッタイ!!2023/11/25
きあ
2
【丸図書】2023/02/11