出版社内容情報
『テセウスの船』作者が描く小児医療ドラマ
小児科医に、
悪い人はいない――
交流を断絶していた父から突然、
新しく設立する小児科で働かないか、と誘われた真心(ルビ:まこ)。
決断をできないまま、母の墓参り、という名目で
再び父の病院がある北海道へ行くことに。
かつて小児科医だった母、
現在小児外科医として働く兄。
家族のことを考え、さまざまな想いが真心の頭を巡る。
そんな道中で真心は、
あるピアニストの少女に出会い――!?
【編集担当からのおすすめ情報】
本格的な小児医療漫画として
各所で大注目の話題作、早くも第2集が発売です!
しっかりとした取材を重ねたからこそ描ける
リアルな子供の症状や、『テセウスの船』とはまたひと味違う
“生”に向き合った内容など・・・
今回はなんと9話収録とかなり充実した一冊となっております!
ぜひご一読を!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なっぱaaua
20
小児医療ドラマ第二巻。白血病、ご家族の心のケア、ビタミンD欠乏による低カルシウム血症の3つの話。真心は天才ピアニスト「ともりん」の発症がきっかけで父のいる北海道の病院に移る。父との確執は話が進むにつれ真心は父の変わった姿に理解を進める様になる。物語は淡々と進む中、小児科医はどの様なものなのかが表現されている。心に寄り添ってくれるお医者さん、特に子供とその親達の不安を解消させる為に日夜働いてくれているんだと有難く思う。心のコスパが悪いと言われる小児科医、そんな彼らに感謝しなければならないと感じた。2021/04/17
あゆみらい
17
2巻。ピアニストともりん。ビタミンD欠乏。兄登場。2023/03/25
かなっち
6
1巻よりも、断然面白く感じました。やっぱり、患者と一生懸命に向き合うDrはイイですね!!無事に小児科医を決意出来たようで、安心しました。「小児科医に悪い人はいない」の言葉には、ハテナとなりましたが。印象深かったのは、最後のビタミンDが欠乏していた子供の話ですね。2歳まで母乳で頑張るのも結構ですが、メリットデメリットを調べてやらなくちゃ、子供もいい迷惑です。2021/05/08
笠
5
3 新刊読了。決めゼリフ的な使われ方をしている「小児科医に悪い人はいない」って言葉…。「動物好きに悪い人はいない」くらい信憑性ないと思う。2歳児のビタミンD欠乏症の話、あれは極端だけど、子供に対して神経質になりがちな妻と無頓着な夫の間で溝ができるのはありがち。他人事とは思えなかった。最後に兄が登場。飛行機の中で医者が必要な時に名乗り出るか、という話を伏線としてのあの登場シーンを見ると、兄は父親の悪いところを受け継いでしまったキャラクターなのだろうか。2021/04/21
TaHi
4
“#11どっちがいい”からのストーリーが良かった。2歳児の子を思うばかり固執した世話をする母親。夫婦中にも亀裂が入り、そのような状況の中、ビタミンD欠乏症による痙攣をその子が発する。大事に至らなくて何よりだったが、子は鎹(かすがい)という事が、そのかわいさからだけでなく、子に降りかかる災難からも両親の結びつきを強めてくれるのだという気づきをもらえた。2021/04/05