出版社内容情報
消えた元恋人を追って…究極の謎解き愛!
ピザ職人の西脇は、独身の53歳。
昔、突然音信不通になったきりの恋人・須磨若子を
忘れられずにいる。
30年の時を経て彼は偶然、若子に瓜二つな双子の妹・貴子と出会う。
彼女から「姉は卒業旅行先のオーストラリアで行方不明になった」と
告げられる。
さらに、西脇と貴子には、繰り返し見る共通の“悪夢”があった。
満点の星空と、巨大な怪獣のようなシルエット――
ふたりは、かすかな手がかりを頼りにオーストラリアの地へ
須磨若子を探す旅に…!
点と点は繋がり、線になるのか!?
謎が謎を呼ぶ数奇な運命共同体の結末は――!?
大スケールの表題作[夢の星空]のほか、
リストラを妻に隠してタクシー運転手をする男の、
“ネトラレ”から始まる人生逆転劇[星影のソナタ]、
今のご時世にぴったりの“マスク美女”ホラー[星空怪談]の
全3編を収録。
「やり直したい」何かを抱くすべての大人へ捧ぐ、
人生の転換点が凝縮された一冊です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
14
意外な展開は『黄昏流星群』につきものだが、「星影のソナタ」の主人公が恋した女性の正体は意外だった。想像を超えるものとして、さすがと驚かされた。とは言え、その後の展開はいささか乱暴でもったいない。「星空怪談」はコロナ禍を逆手に取った、まさしく怪談としての一編。これを、ありえないと否定するのは無粋だろう。最後に収録された「夢の星空」がいい。20代の頃に恋した女性を探す50代男性の物語だが、ニュージーランドにまで話が運んでいく、その必然があるのがいいのだ。2021/02/06
シュウヘイ
0
黄昏た世代にも恋する気持ちは残っている 恋の形は様々 常に恋ができる気持ちは老化を遠ざけてくれる2021/02/24