出版社内容情報
書店の未来を作る!
世界の見え方は自分で変える、
未来は決まっていないのだから――
『ピーヴ遷移』を連載する中田 伯が
キャラクターに蝕まれて心を壊し、
無期休載の事態に陥る。
仕事に自信が持てなくなってしまった心だが、
尊敬する書店員・河が計画する
「新しい形態の書店」作りに尽力することで、
本を巡る世界の見え方が変わり…!?
【編集担当からのおすすめ情報】
漫画家も、編集者も、書店も、未来を模索している。
14集は、いまを反映したエピソードが満載です。
そしてラスト、驚きの展開が待ち受けています!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
108
目次で「担当失格!」「町の本屋さん誕生!」が目に入り、浮き沈みがありそうな巻だろうと思う。まず『ピーヴ遷移』の連載を始めた中田だが心の安定が保てず、編集者として黒沢にも担当失格!という最大の試練がやってくる。もちろんここでくじける黒沢ではない。書店を辞めさせられた河が、黒沢ら仲間の協力を得てブックカフェ形態の町の本屋さんを開く。実際、町の本屋さんはなくならないでほしいが、自分自身も小説は図書館、漫画も割引クーポンを使って電子書籍で購入している。でもこんなブックカフェがあれば、是非利用して本も購入したい。2020/02/15
nonicchi
47
街の本屋さんが次々閉店していく中、個性的な本屋さんが注目を浴びている理由の一端がわかった巻。新しい取次システム、クラウドファンディング、好意的な仲間からのバックアップ、そして本人のやる気と熱意があれば、自分好みの本屋を作る事が出来、読みながらそのプロセスを楽しませて貰いました。河さん、頑張って!中田くんの方は大丈夫かな?と思ったところに編集長交代!波乱の予感…。2024/10/04
るぴん
42
レンタル。自分が描くキャラクターに同化してしまう中田くんは心配だけど、河さんは良かった‼︎「好きだから応援しただけなのに、好きを返してもらえるなんて、思いもしなかった」。河さんを応援したいという人がたくさんいるのは、彼女がやってきたことの証明。取次のお仕事ってこんな感じなのか。バイブスの新編集長はどんな人なのかしら?2020/07/18
saga
39
作中のキャラと同化して奇行が目立つようになった中田。それに入り込み過ぎて、担当する高畑とのアポを失念してしまった心。痛恨のミスだ。そんな中、リストラの憂き目にあった書店員・河。しかし、河や心の人脈で、個人書店開業に向けて動き出すのを読むと、自分の心が温かくなるのを感じた。2020/03/07
JACK
30
☆ 漫画家、編集者から、営業、取次ぎ、書店員といった多くの人たちを経由して読者へと届ける、漫画に関わる人たちを描くお仕事漫画。人付き合いの下手な漫画家の中田の苦悩と、それに振り回され、自信喪失する黒沢を描く前半と、リストラされた書店員が本を売る仕事を続けたいと奮闘する後半、どちらのエピソードも素晴らしい。読んでいて主人公に感情移入して落ち込んだり、ワクワクさせられたりと、いつも心を揺さぶられる作品です。後半の盛り上がり方がたまりません。読んでよかった。2020/02/22