出版社内容情報
かつて私は、実の弟を誘拐した。
植物館の職員として隠れるように生活していた
大森日向子のもとに、突然、弟の夏樹が姿を現した。
七年ぶりの再会により、胸に蘇る耐えがたき痛み。
私はかつて、この弟を誘拐したーー
あの時抱いた、甘く危険な感情。
少年ではなく「男」になった弟。
私たちは、禁忌を前に立ちすくむ。
新鋭が繊細に描き出す、情念と愛の物語。
【編集担当からのおすすめ情報】
Twitterで発表した短編『きりのふえ』が大きな話題となった著者・三輪まこと氏による、待望の初長編連載作品がついにコミックスで登場です！
姉と弟による、決して深入りしてはいけないスリリングな関係を、大胆かつ湿度の高い描写で描き切っています。ぜひご一読ください！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チューリップ
5
近親もの。義姉弟なのかなと思っていたけどガチな姉弟だった。自分たちの気持ちのせいで当人たちだけではなくその周りの家族をも巻き込んでいるのを見ると誰も幸せになれなさそうで閉塞感が凄かった。このまま突き進んだら本当に破滅してしまいそうで展開は気になる。2020/10/06
てつ
4
どうなってしまうん？2021/07/10
ささやか@ケチャップマン
3
これは好みだな。3巻完結らしいし、続きも読みたい。2020/10/05
ものくろ
2
うぇぶり読み2022/09/18
クマリカ
2
真面目に近親愛について描かれてる。 下衆い近親相姦モノじゃない。 LGBTの社会への理解が進む今でもインセストはここ日本ではまだ拒否感が強いのではと思う。 本書もかなり強いタブーとして描かれてる。 禁忌を犯した罪と罰。絶望と諦め。 つかいふるされた設定が殆ど出てこないのがすごい。 珠玉の姉弟モノ。 おすすめ。2020/01/11
