感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
15
SNSにより、一人で音楽を発信できる時代とは、レコード会社を必ずしも必要としない時代だ。音楽を奏でる場所さえあればよかった清澄だが、バンドを結成し、仲間を増やしていく。それは、自分の望む音楽を奏でるためでもある。清澄を発掘した潮の望む道が開かれつつあるものの、しかし潮は自身の居場所を失ったと感じる。企業のしがらみや、商業主義から距離を置くことを可能としたネットの時代において、音楽こそがそれぞれの居場所となるはずだ。ただ、だからこそ、そこに気付きにくい。自分を見つけた潮を、清澄は見つけることができるのか。2019/05/30
GORIRA800
5
音楽が好きで・・そのためには利用されてもいい そしてそのほかの雑音のような感情はない なかなかない主人公ですね 2023/04/29
やっちゃん
5
☆☆☆☆★ 星4つ2020/02/21
むきめい(規制)
4
潮の立ち位置が難しいな2020/02/28
真霜
4
綺麗にお洒落にくるまれているように見えて、人間臭さが滲む作品です。現代的な背景や感覚をはっきりと表してはいますが、誰かと繋がり何かを作るという変わらない部分を濃く描いており、それがまたいいなと。ひとりでやれば無傷で完璧、でも外に目を向ければ新しいものが生まれるというのを改めて感じたりも。メンバーも集いだんだんと出来上がっていくアジュールですが、全てが簡単に上手くいくわけでもなく。清澄と潮、それぞれが互いの存在の大きさに気づいてはいますが、なかなかすんなりといかないもどかしさが出てきました。2019/06/23
-
- 和書
- 可能性としての東アジア