出版社内容情報
響、高校生活最後の1年が始まる。
デビュー小説『お伽の庭』が、芥川賞と直木賞をW受賞するという快挙を成し遂げた鮎喰響。驚異的な現役JKの存在に世間は振り回されるが、響本人は変わらず平穏な日常を送っていた。
そんな中、全国高校文芸コンクールで文部科学大臣賞を受賞したことで、響は世間の注目を集めてしまう。しかし、響の奇策で執拗なマスコミ攻勢はひと段落。
そして高校生最後の年が始まった。
【編集担当からのおすすめ情報】
響もいよいよ高校3年生です! 芥川賞と直木賞をW受賞してから怒濤のように過ぎてきた毎日ですが、響はいたってマイペース。この巻では将来を意識した響の新しい一面が垣間見えます。どんなに天才でも未来は決まっていません。響は高校生活の残り1年をどう過ごすのか。ぜひご注目ください!
柳本 光晴[ヤナモト ミツハル]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
93
この巻は久々に響の暴力場面が多かった。中華料理店でバイトのパートが多く、小説家としての活動は休止しているが、これがずっと続くとは思えないので、さらなる波乱を待ちたい。2020/01/25
吉田あや
69
響にとって高校生活最後の1年。リョータくんの危険な本性が丸出しになりつつあるけど、そのまま受け入れていきそうなところが怖くもあり…。文芸誌の立ち上げが実現するか?というところの裏側は見ごたえがありそうで、これからの展開が楽しみ。文芸誌「木蓮」「新聲」「群衆」「新文學」「めばる」…めばる!それは是非読みたい。大好きなテイストの文芸誌は立ち上げからすぐ消えていく悲しい活字離れの時代。花井さんが作る文芸誌、読んでみたいな。2019/01/31
hiro
68
この11巻も発売日に電子書籍版を購入して読みだしたが、響が"復学"し、新しい学年になり文芸部に新入生を迎えても、1年前と変わらず暴力の繰り返し。そしてミステリ?にもなっていない第89話「推理合戦」で、もちろんまだ11巻の途中だったが他の漫画を読むため『響』は一時休止。その後の話も暴力は続くが、お金を稼ぐためにバイトを始める高額所得者の響が気になり、最後まで読んだ。響は何を考えているのかが大変気になるので、12巻も読むだろう。しかし、響はなぜいきなり中華鍋で人を殴れるのか、未だに理解できない(笑)。2019/02/23
ばう
36
なんか、推理小説っぽくなって来た!と思ったら最後はやっぱり…。響ちゃん、バイトを始める。相変わらず直ぐに手足が出てしまうけれど、兎に角自分が疑問に思った事はとことん突き詰めていこうという姿勢はある意味清々しくもある。バイトをしてまた新しい世界を知って一皮向けた?「才能うんぬん以前に、一つのことを最後までやりきることができない。」「そういう人間もいる。」響、自分の進路を決める。2019/04/08
よっち
36
相変わらずぶっ飛んでるけど、まんまと高校に戻った響の貯金があれだけ売れてるのに七万円っていうあたりが(苦笑)まあ普通に考えたら今更新文芸誌なんてありえないんだろうけど、幼馴染くんにはやりたいようにやるだけの響のこと止められないでしょ。2019/02/04