出版社内容情報
心って何だろう。人間とAIの、切ない恋。
時は2030年――少しだけ未来。
独り暮らしの怜子は骨折して車椅子生活になってしまい、
息子から介護アンドロイドをプレゼントされる。
やってきたのはロボット的な外見ではなく、美男子で
何でも言うことを聞いてくれる、有能なアンドロイドの“アラン”。
便利さだけでなく、ときめきを感じはじめる怜子だが、
アランもまた、「恋人」「キス」といった恋愛的な要素も学習しはじめ、
禁断とされる“感情”までも抱くようになり……!?
人間の心というものの正体を探る表題作『アンドロイド星雲』は、
「せつない」「リアルすぎる未来像」と雑誌掲載時から大きな話題を
呼んだシリーズです。
この表題作に加え、通勤の新幹線から毎日見える“窓辺に立つ
ヌードの女”との数奇な恋愛を描いた『車窓の星』も収録!!
【編集担当からのおすすめ情報】
2018年10月より、『黄昏流星群』がTVドラマ化されます!
(フジテレビ系 毎週木曜よる10時?)
黄昏時の大人たちの恋愛を描きつづけてきた本作の
最新集、ぜひお手にとってTVドラマスタートに備えてください!
弘兼 憲史[ヒロカネ ケンシ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
31
レンタル。恒例の近未来物。2030年の介護用AIロボットが人間型で、そして恋愛感情や嫉妬心を持つお話。これからはロボットが恋敵ということもあり得ますね。2019/07/21
ぐうぐう
17
表題作よりも、「車窓の星」がいい。毎日乗る新幹線の車窓から、マンションの部屋に佇む裸の女性を見つける。なぜ毎日同じ時刻に、なぜ全裸で。ミステリ仕立てでストーリーが進んでいく。出会う男女が恋に落ちるのは既定路線だが、そこに認知症の妻を絡ませる辺りにスパイスが効いている。ラストページの妻のひとことは、ちょっとスパイスが効き過ぎていて怖いけど。2019/07/20
fumikaze
7
2つとも雑誌で既に読んだ話だったのが残念。介護用ロボットの話が怖い。(ロボットでなくとも話が通じない人も世の中にはいるし、そちらの方が一層怖いけど。)この話とは逆に人間の方が実際の人間関係から逃避してロボットとの付き合いに夢中になってしまうパターンもありそうだ。使い方次第だろう。2018/10/11