出版社内容情報
実際に行われた授業の勘どころを徹底解説
本書は、小学校の先生を対象にした「embot」を活用したプログラミング授業の実例と指導案を紹介する内容になっています。
「embot(エムボット)」とは、組み立てるとロボットになる段ボールの型紙と、電子機器がセットになった教材で、自分で組み立てたロボットを自分のプログラミングで動かせるという画期的なものです。
自作のロボットを動かせるのが楽しいと、子どもたちに好評で、教育関係の方々にも、プログラミングに親しむのに良いと高評価を得ております。
この「embot(エムボット)」を算数、音楽、社会、理科などの教科に応用した15の授業例を紹介。すぐ授業に活かせるように、学習指導案の資料も合わせて収録しました。
本書は、ただの実例集でなく、プログラミング教育を実施する上で重要な3つのねらい、「プログラミング的思考を育む」「各教科での学びを確実なものにする」「コンピュータを上手に活用しようとする態度を育む」を、バランス良く実現できるように、授業のポイントや重要事項を説明してあります。
プログラミング教育に携わる小学校の先生に是非読んでもらいたい一冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
プログラミング学習の教材はいくつもありますが、embotは、自分が作った人形を自分のプログラムで動かすという、他にはない楽しさがあります。
アプリをダウンロードすればプログラムつくりが楽しめるという手軽さ、Bluetoothを用いて、どんな場所でもできるという便利さが、このembotの特長です。
実際にやってみると、なかなか面白いものです。
2020年から小学校のプログラミング教育が必修となりましたが、教える先生方も、プログラミングを熟知しているという方はなかなかいないでしょう。そういった意味では、大人でも楽しめるembotは、よい教材だと思います。本書は、プログラミングの授業を解説しているので、実例集だけのように思われがちですが、そうではありません。
それについては、著者・安藤先生のあとがきが全てを物語っているので、こちらを紹介します。
「(本書は)どのようにプログラミング教育を行うのかという方法論ではなく、多くの事例を紹介しながら、どのような指導場面が重要なのか、どのような教師のはたらきかけが意義があるのかという要点を、1人でも多くの先生におつたえし、プログラミングの授業を行う際の本質的な授業研究に繋がる入門書が必要だ(と思って執筆した)〈中略〉小学校・中学校のプログラミングは、一般教養としてのプログラミングであり、職業訓練的なものではありません。学校のプログラミングが、子どもたちにとってプログラミングをもっとやってみたい!コンピュータのことをもっと知りたい!という興味関心や知的好奇心を喚起する素敵な出会いであって欲しいと切に願ってます」
小学校でプロ
内容説明
指導上の留意点を丁寧に解説。プログラミング授業の実例満載!
目次
第1章 なぜプログラミング教育が必要なのか
第2章 embotとは何か?
第3章 学習指導案 実践編(2年生国語―元宮城教育大学附属小学校 大久保達郎先生;2年生図工―弘前大学教育学部附属小学校 八嶋孝幸先生 ほか)
第4章 学習指導案 資料編
著者等紹介
安藤明伸[アンドウアキノブ]
宮城教育大学教育学部教授。同情報活用能力育成機構副機構長。教育工学的な立場から技術科教育と情報教育を専門に、現在はプログラミング教育の浸透に力を入れる
額田一利[ヌカダカズトシ]
NTTドコモイノベーション統括部/e‐Craft CEO。embot開発のリーダーとして、日本のプログラミング教育を牽引する気鋭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。