出版社内容情報
「みんなの学校」が教えてくれたこと
2015年2月から全国で公開され、大ヒットしたドキュメンタリー映画『みんなの学校』。この映画の舞台となった大阪市の公立小、大空小学校では、「自分がされていやなことは人にしない」というたった一つの校則と、「すべての子どもの学習権を保障する」という教育理念のもと、障害のある子もない子もすべての子どもが、ともに同じ教室で学んでいます。全校児童の1割以上が支援を必要とする子であるにも関わらず、不登校児はゼロ。他の小学校で、厄介者扱いされた子どもも、この学校の学びのなかで、自分の居場所を見つけ、いきいきと成長します。また、まわりの子どもたちも、そのような子どもたちとのかかわりを通して、大きな成長を遂げていきます。
本書は、この大空小学校の初代校長として「奇跡の学校」をつくり上げてきた、木村泰子氏の初の著書。大空小の子どもたちと教職員、保護者、地域の人々が学び合い、成長していく感動の軌跡をたどりながら、今の時代に求められる教育のあり方に鋭く迫ります。
【編集担当からのおすすめ情報】
「こんな学校が日本に本当にあるの?」「こんな学校に通わせたい!」驚嘆の声続々。大ヒットドキュメンタリー映画『みんなの学校』の舞台、大空小学校で繰り広げられる感動の秘話に涙が止まりません!
【目次】
はじめに 『みんなの学校』とは
プロローグ 2015春 最後の修了式
第1章 「みんなの学校」の子どもたち
第2章 学び合い、育ち合う
第3章 私の原点
第4章 教師は学ぶ専門家
第5章 「みんなの学校」をつなぐ
エピローグ みんなが教えてくれたこと
【著者プロフィール】
木村 泰子 きむら・やすこ
大阪市立大空小学校初代校長。大阪市出身。武庫川学院女子教育学部短期大学保健体育学科(現武庫川女子大学短期大学部健康・スポーツ学科)卒業。「みんながつくる みんなの学校」を合い言葉に、すべての子どもを多方面から見つめ、全教職員のチーム力で「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことに情熱を注ぐ。学校を外に開き、教職員と子どもとともに地域の人々の協力を経て学校運営にあたるほか、特別な支援を必要とされる子どもも同じ教室でともに学び、育ち合う教育を具現化した。2015年春、45年間の教職歴をもって退職。現在は全国各地で講演活動、取材対応などで多忙な日々。
<企画・構成>
島沢 優子 しまざわ・ゆうこ
フリーライター。筑波大学卒業後、英国留学を経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』などの雑誌・WEBなどで、教育関係・スポーツをフィールドに精力的な執筆活動を行っている。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート―スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』(小学館)など著書多数。企画・構成を担当した『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正・著/同)は8万部のベストセラー。日本文藝家協会会員。
【大阪市立大空小学校】
特別な支援を要する子を含むすべての子どもたちが同じ教室で学ぶ。不登校児はゼロ。地域の住民らの支援も積極的に受け入れる「地域に開かれた大空」の理念は「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」。唯一のルールとして「自分がされていやなことは人にしない 言わない」という「たった一つの約束」があり、子どもたちはこの約束を破ると、やり直しの部屋(校長室)へとやってくる。
【映画『みんなの学校』】
大阪市住吉区にある公立小学校「大阪市立大空小学校」の1年間を追ったドキュメンタリー映画。2015年2月公開。映画に先んじて放映された、テレビ版『みんなの学校』は、平成25年度第68回の「文化庁芸術祭大賞」など数々の賞を受賞。
はじめに 『みんなの学校とは』
プロローグ 2015春 最後の修了式
■第1章 「みんなの学校」の子どもたち
信じられるから、いっしょにいられる
かかわる大人次第で変わる子ども
子どもの居場所をつくる
「自分のために頑張れ」
心のひだが見えにくい子
大人に失望した子どもは
不登校の子を救った「たった一つの約束」
子どもの心のなかを見るには
子どもは子どもから大事なことを学ぶ
子どもとともに育つ親たち
■第2章 学び合い、育ち合う
「この子さえいなければ」
本音でぶつからないと本質は見えない
学校の根幹を築いた全校道徳
「その子らしさ」の質を上げる
スーツケースではなく風呂敷
「自分の電車」を自分で用意させる
「号令なし」で学ぶ
3・11から学んだ主体性の重要度
■第3章■ 私の原点
「教育の神様」と運命の出会い
神様が遺した言葉
なぜか小学校の先生に
新任教師、学級王国をつくる
「みんなの学校」原型その1~学級解体
「みんなの学校」原型その2~学年で講堂授業
母の教え
■第4章■ 教師は学ぶ専門家
校長の失敗
変わっていく教師たち
「みんなでやる」は責任を薄めない
学びの場は人と人が対等
校長が動ける理由
■第5章■ 「みんなの学校」をつなぐ
公立だからできること
みんながつくる、みんなの学校
地域とつながる~「取り柄なくてええのん?」
映画『みんなの学校』がもたらしたもの
2代目校長の奮闘
エピローグ みんなが教えてくれたこと
内容説明
不登校ゼロ、すべての子が共に学び合う「奇跡の小学校」の原点とは。2万人が涙した大ヒットドキュメンタリー映画「みんなの学校」。初代校長が明かす、子どもと教職員、保護者、地域の人々の9年間の軌跡。
目次
第1章 「みんなの学校」の子どもたち(信じられるから、いっしょにいられる;かかわる大人次第で変わる子ども ほか)
第2章 学び合い、育ち合う(「この子さえいなければ」;本音でぶつからないと本質は見えない ほか)
第3章 私の原点(「教育の神様」と運命の出会い;神様が遺した言葉 ほか)
第4章 教師は学ぶ専門家(校長の失敗;変わっていく教師たち ほか)
第5章 「みんなの学校」をつなぐ(公立だからできること;みんながつくる、みんなの学校 ほか)
著者等紹介
木村泰子[キムラヤスコ]
大阪市出身。武庫川学院女子短期大学保健体育学科(現武庫川女子大学短期大学部健康・スポーツ学科)卒業。2006年に開校した大阪市立大空小学校初代校長。2015年春、45年間の教職歴をもって退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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