まり子の「ねむの木」45年

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784098401055
  • NDC分類 378
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「ねむの木学園」での最新の実践を紹介。

「ねむの木学園」設立から45年目となる今も、園長・校長として子どもの指導に直接携わっている宮城まり子氏。子どもたちへの深い愛情と的確な指導は今も変わらず、外部の教育者たち、保護者たちからも多くの賛同を得ている。
現在、全国で実施されている「特別支援教育」の根底にある「個に応じた指導」を以前から徹底して続けている宮城氏の実践には、子どもを指導する上での多くのヒントがあり、初めて教育に志す者、スランプに陥った中堅の教師、百戦錬磨のベテラン教師にとっても、教育の初心を想い起こさせてやまないインスピレーションに満ちあふれている。その独特の文体には、常に“教え子”の心に寄りそいつつ苦闘する宮城の“実践者としての言葉”が満ちあふれており、多くの感動的なエピソードや彼女自身の手になる見事なイラストとともに、教師という立場にある者の“教える魂”をかき立ててやまない。
総合教育技術2004年11月号から2007年3月号までの人気連載「雀の目・リスの声」26回分をまとめ、下記「類書」に示した2書の続刊という位置づけになる企画。教育関係者はもちろん、保護者全般にとっても必読の書である。


【編集担当からのおすすめ情報】
・宮城まり子の表現の根幹には、歌手としての音楽表現のみならず、画家として の抜群の表現力もある。本書には、宮城の自筆になるユニークにして可憐な さし絵が多数掲載されている。
・絵画表現、音楽表現、運動表現によって子どもの個性をクローズアップさせ成 長させていく宮城の手法は、とかく軽視されがちな音楽・図工・体育という教科 の深さとかけがえなさも教えてくれる。これらの教科を指導する教師、またそれを目指す教育学生にとっても必見!
・「ねむの木のこどもたちとまり子美術展」~ねむの木学園創立45年を祝 して~が2012年10月26日から12月25日まで、東京都港区北青山の「伊藤忠青山アートギャラリー」で開催される。宮城の表現と教育の世界に触れられる絶好のチャンス!(お問い合わせは、準備事務局・電話03-5775-3654まで。ネット検索は「伊藤忠青山アートスクエア」で。)

内容説明

初めての仕事に着手する者には、天から賜った炎がなくてはならない。明るく輝き、熱く燃えさかる炎の純粋さが。そして、その炎の中に身を置く者は、耐えねばならない。その純粋さゆえの傷みに。その燃焼度ゆえの激しさに。今日、「特別支援教育」と呼ばれる分野に、いち早く私学の立場から着手し、障害のある子どもたちを、個性豊かなアーチストにまで育て上げた著者の仕事は、そのいずれもが灼熱の炎の中から生まれ出た静かなガラスの宝石のようだ。半世紀に及ばんとする学園の“母”としての経験の中から、著者が一編一編、胸の血で養った渾身のエッセイを贈る。

目次

第1章 教え、教えられることの芽生え…(教え、学ぶ、さいしょのさいしょの心;絵で…行進で…ダンスで…お茶で ほか)
第2章 太陽に負けず汗し、涙し…(ガラスの表現―不安となぐさめ;教育…自分の命と引きかえに ほか)
第3章 実るもの、熟すもののあることを信じて…(思いのたけのクリスマスプレゼント;お正月のおかあさんとして ほか)
第4章 一年の命の輝き贈り、贈られて…(ねむの木だけのためではなく;展覧会での可愛い出会い ほか)

著者等紹介

宮城まり子[ミヤギマリコ]
「ねむの木学園」理事長・園長・校長。1927年、東京都生まれ。1968年、「ねむの木学園」設立。障害のある子どもたちの展覧会やコンサート活動、また自身のガラス作品などを通して、表現や造形による人間の育成につとめる。1973年に「吉川英治文化賞」、1991年エイボン女性大賞、辻村教育賞、1992年ペスタロッチー賞、1993年に「東京都文化賞」など受賞多数。2004年には「東京都名誉都民」に選ばれる。「ねむの木学園」創設45年を迎える2012年、教育と福祉への長年の功労に対して、瑞宝小綬章を授けられる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

uran

1
30年くらい前に「ねむの木のこどもたち」を読みました。大変な目に合いながらずっと活動を続けていらっしゃるのですね。頭が下がります。文章はもちろん、挿絵が温かい。いつまでもお元気で。2013/03/27

ybhkr

0
最近、この1980年制作のドギュメンタリー映画・虹をかける子どもたちを鑑賞し、ねむの木学園と宮城まり子さんに興味を持った。虹をかける子どもたちで結婚宣言して車椅子にタキシードで出演していたとっちゃんが30年経った今もねむの木学園にいて、織物をしていることにびっくり。相手の女の子も映画に出ていて同じ機織りの職業訓練をしてマリ子さんの白いドレスと自分で織ったストールをベール代わりにして結婚式ごっこしてたっけ。あの二人ダメになったのかあ。少しだけ残念な気持ち。まり子さんの生き方は真似できないけど尊敬できる。2017/10/12

amataro

0
掛川でチビコみました。三角形にみえる。2017/06/11

椿

0
障害云々関係なく、何かを一生懸命行うというのは素晴らしい。また、作中に出てくる、ねむの木の子供から宮城さんへ宛てた手紙がとても優しくて、自分は今まで誰かに対して、こんなに優しい思いで接してあげたことはあるかなと恥ずかしくなった。「子供は、先生の言うことは聞かないけど、先生のやっていることは真似をする」、宮城さんが行動で示しているから、子供もついてくるのかなと思う。2017/01/09

auchida0507

0
何があっても揺るがない気持ちと、味方と見つけることが必要だ。2020/07/19

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