出版社内容情報
子どもの心を育てることがなぜ大切なのか、心とは何 なのか、学校ではどのように指導すればよいのか、心を育てるための筋道・原理を明確にして、今どのよう な道徳教育(心の教育)が望ましいのか追究します。
今、子どもたちのさまざまな問題行動や学力低下が話題になっていますが、その原因の一つとして“子どもの心が育っていない”ことが、これらの問題の根底にあると言われています。子ども一人ひとりが打ち込むものが見つかり、自分の生き方を見いだし、希望を持って生きるためには、どのような道徳教育が望ましいのかを追求します。十数年前から心の教育の必要性が叫ばれ、これについて論じた本も出ていますが、心とは何かをはっきりさせ、心を育てるための筋道・原理を明確にしているものはほとんどありません。 本書は、心がなぜ教育の根底をなすのか、どうすれば心を育てることができるのかを明らかにして、生き生きとした学校教育を創り出す一助としたい。
内容説明
今日の社会の風潮と今日の子どもでは、正常な教育をつくっていくことはできないのか?そうではない。今日の同じ状況の中でも、生き生きとした子どもを育てている学校はあるのである。それらの学校では、今日の子どもたちに通用するすぐれた教育を実践している。教育困難校という言葉がある。教育困難校ではなすべきことをしっかりと行った上で困難校になったのであろうか。そこをしっかり問い直さなくてはならない。
目次
第1章 今日の子どもがもつ問題の根底にあるもの
第2章 生きるに必要な能力の育成
第3章 価値観の形成と道徳教育
第4章 価値観を形成する原理
第5章 道徳の時間の抜本的改革
第6章 指導上の諸課題
附章 心がなぜ育たなかったか