学ぶ意欲とスキルを育てる―いま求められる学力向上策

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 13X19cm
  • 商品コード 9784098373710
  • NDC分類 375
  • Cコード C0037

出版社内容情報

小中高校生のための学習スキル育成策を提言

 中教審、教課審の各種委員を歴任する筆者が、教えて考えさせる授業、家庭学習を含めた学習スキルの育成策など、小中高校生のための学力向上策をわかりやすく提案します。

内容説明

「ゆとり」か「詰め込み」かを超えた第三の教育改革論!小・中・高校の「わからない授業」を乗り超える方策を提案する。

目次

第1章 学力と学習をどうとらえるか
第2章 学びの文脈づくり―学ぶことの意味が見える課題と活動
第3章 わかる授業を求めて―「教えて考えさせる授業」を基調に
第4章 家庭学習を含めた学習スキルの育成
第5章 授業外学習支援の充実
補章 対談―学ぶ意欲を育てる教育とは

著者等紹介

市川伸一[イチカワシンイチ]
1953年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。現在、東京大学大学院教育学研究科教授。文学博士。専攻は認知心理学、教育心理学。学習、理解、推論といったテーマを、教育実践と関わりながら研究している。教育課程審議会委員、内閣府・人間力戦略研究会座長などを歴任、現在、中央教育審議会臨時委員
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

生ハム

9
何故勉強するのか。 それは、「なりたい自己」と「なれる自己」の両方を広げるため。少し古いものの、書かれている内容は尚新しく、 筆者の考えの先進ぶりを感じさせる内容でした。 今、その有用性を大いに疑われている「問題解決の授業」も、 出始めの頃であった当時から鋭く指摘をしています。 印象的だったのは、学力というのは「学ぶ力」と「学んだ力」があるということ。 もちろんどちらも大切なのだけれど、学校で測られるのは主にテストで数値化された「学んだ力」のみであるということ。2013/11/24

すみけん

8
「21世紀型教育」や2020年度大学入試改革に向けて、「新しい学び」とは何かが話題にはなるが、市川先生の書かれているこの本の教育内容が現状では最も腑に落ちる。2004年初版の本であるが、現状でも十分説得力がある。「知識詰め込み」だけの教育は通用しないが、「知識」を詰めておかないとアウトプットもプレゼンもできないわけである。そのための教育は欠かせない。ややもすると、そのことがおろそかになっていってしまうのが危うい。2015/05/01

YH

2
先日発表された、中教審の答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて」でも言われている、アクティブラーニング、家庭での学習時間の確保、帰納型教育、の必要性が10年前から言われている。 ぐるぐる回りながら、でも前に時代は進んでいる。2012/09/03

沢庵(たくあん)

2
「学力」とは。問われるべきは教育の質、先生の力。反省がないと、いくら時間数や指導要領の内容を以前に戻したところで、今の子供たちを引きつけることはできない…日本の学校教育は外国と比べて劣っているとかいろいろマスコミで言われていますが、最終的に教育を実践するのは教員。与えられた時間と環境の中で最大限力を発揮できる努力を続けること…ハードとしての教育とソフトとしての教育ってとこなんでしょうか。家庭環境や学習指導要領はハード。教員一人一人の努力ではどうにもならない。だけど教員の努力でできるソフト面もまだまだあると2010/05/02

こじか

2
家庭だけでは限りのあるコミュニケーション教育を、学校の場で学ぶ機会を設けられるようになったらいいと思うのだが、という自身の意見を心理学を学ぶ知人に話した際に、著者の市川伸一氏をご紹介頂いた。多くの著作から、まず始めの一冊として本作品を選択。私が考えていたことにも触れられていたばかりでなく、著者のご専門である認知心理学とは、といったことも大まかな理解を助けられ、また、この分野に関する興味を広めてくれた。2010/02/14

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