出版社内容情報
幼稚園と小学校との接続は、今一番、教育現場で論じられている課題の一つです。研究開発学校の指定を文部科学省から受けた有馬幼稚園・小学校の実践と東京大学大学院秋田喜代美教授の理論が結びついた待望の一冊。
幼稚園と小学校との接続は、いじめ・不登校など噴出している教育現場で今一番論じられている課題の一つです。この本は文部科学省から3年間、研究開発学校の指定を受けその研究を実践してきた東京都中央区立有馬幼稚園・小学校の足跡を紹介。 総論の執筆と全体の監修は東京大学大学院秋田喜代美助教授が担当し、実践事例などは有馬幼稚園・小学校の先生方が担当。理論と現場の実践が結びついた最初の「幼小連携」研究実践事例です。公教育における幼小接続のあり方と方向性を提示する、教育界が待望していた一冊。小田豊・無籐隆両先生も執筆陣に加わってより充実した内容!!
内容説明
有馬幼稚園と小学校は、連続性が求められる学校教育の中で地域の真ん中に子どもをすえ、子どもが出会い、教師がつなげるより滑らかな幼小連携のあり方を追求してきた。自らの教育課程・教育方法・教育内容を見直し、保護者や地域の人たちの協力も得てそれぞれの専門性を生かしながら、これからの教育の充実に向けて歩み始めている。近くて遠い存在だった幼稚園と小学校から、みんなが育ち合う学校へ。本書は、これからの教育のあり方を提言している。
目次
第1章 連携の理念とデザイン(「近くて遠い幼稚園と小学校」からのはじまり;連携をデザインする原則 ほか)
第2章 有馬幼稚園・小学校連携のカリキュラムづくり(カリキュラムを支える三つの柱;教育課程における“くらし・社会・文化” ほか)
第3章 連携の創造(プロジェクト型活動による連携;日々の学び・遊びの中で連携するために ほか)
第4章 連携がもたらしたもの(小学校教師にとっての連携の意味;保育者にとっての連携の意味 ほか)
著者等紹介
秋田喜代美[アキタキヨミ]
東京大学大学院教育学研究科助教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了後、立教大学文学部助教授を経て、現職。専門は発達心理学、学校心理学。幼稚園から高校まで制度的な教育の場で、人が育ち育み合うことを主題に教育実践研究を行う
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