出版社内容情報
足や翼が生えた魚、一本ヅノの馬。古い絵や本の中には、いろいろな動物を組み合わせたふしぎないきものがいっぱい。人間の想像力のたくましさ、豊かさをぞんぶんに楽しめる絵本。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
内容説明
古い本や絵の中には、たし算のかいぶつがいっぱい。きれいなもの見たい子、こわいもの見たい子、この指とまれ!読んであげるなら5・6才から、じぶんで読むなら小学校初級から。
著者等紹介
辻村益朗[ツジムラマスロウ]
ブックデザイナー。愛知学芸大学(現教育大)美術科卒。本の装丁や割付、挿絵など、デザインの仕事は多岐にわたる。木版や手動機で刷られた東西の絵入り本や写本の研究、蒐集をしている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みさどん
10
これはよい!人間が一度見たり出会ったりして、その大きさや不気味さを口伝えしていくことで生まれてきた怪物伝説のようなものをわかりやすく解説してある。例としてクジラ。また、竜や地獄や天使のようなものは国は違えど昔から存在していて、人々が同じように思い描いてきたのだということが興味深かった。悪いことをすると自分がひどい目に合うぞとか、死んだ後はどうなるんだろうとか、いつの時代も人って考えてきたのだなあ。でも、そんな虚像や心配に惑わされないで、清くしっかり生きていきたいものだ。2015/12/16
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
副題 絵にみる足し算のいきもの 怪物を想像するうえで、実在する生物に想像したものをたしていくと…怖いものになる。教訓も含めた先人の知恵が詰まっている。2019/02/16
みかん@道北民
6
幻想生物は確かに表現が体は何で頭は何で・・・と足し算表現。どうしてそんな風になっていったのか、実際の美術品に描かれた怪物と一緒に子供向けにわかりやすく解説してくれてます。好みの絵本ですねv2014/05/11
遠い日
4
サブタイトルが「絵にみるたし算のいきもの」。この「たし算」が疑問だったので手に取る。一目瞭然。たし算で創造された怪物だ!!古今東西のえも言われぬ佇まいの、人間の想像力が作り出した怪物、いや化け物。洋の東西を問わず、「地獄」は怖いところのようで、凄まじい「たし算」の地獄絵図。これら、怪物は、決してなくならないと辻村さんはいう。人間のもつ「想像力」のゆえ。2013/08/15
sora
3
娘と一緒に。娘は絵柄怖かったみたい(^_^;)