出版社内容情報
子どもの学びを中心にすえた学校改革の明確な指針とプロセスを提案する。
佐藤学先生は現在48歳。東京大学大学院教授として学校教育を研究して20年、日本で7000教室、アメリカで1000教室の実践的観察研究をしている。現場の教師に的確な助言と協力を惜しまず、「先生の先生」として現代日本の最も信頼されている研究者の一人である。この本では、現在最も大切な子どもの「学び」を中心にすえた教育、授業改革の実践プロセスをわかりやすく解き明かしている。また、各学校から学校劇のテーマ曲や校歌も依頼されている。佐藤氏の畏友である高名な作曲家、元桐朋学園大学学長、三善晃先生と協力し作られた3曲も熱いメッセージとしてCDにして添付。この本は旧態、混迷する教育現場に今なすべきことを伝える教育界必読の一冊である。
佐藤 学[サトウ マナブ]
著・文・その他
内容説明
本書は、著者が「行動する研究者」として、全国各地の幼稚園、小学校、中学校、高校、養護学校を訪問し、教師と共同して教室と学校を内側から改革する挑戦を行ってきた。教室においては「活動的で協同的で反省的な学び」の実現、校内には教師同士が育ちあう「同僚性」の構築、学校と地域との連携においては保護者が授業の創造に参加する「学習参加」の実践を推進し、「学びの共同体」という学校の未来像を提起し、内側からの学校改革を推進している。その実践の数々。
目次
1 教室の風景―学びの創造へ(風景としての教室―「主体性」神話をめぐって;いつわりの主体性が生み出すもの―授業のなかの形式主義;「対応」を中心とする学びと授業―「主体性」神話を超えるもの ほか)
2 授業を変える―学校が変わる(学校が内側から変わるために;教室を開き合うこと―改革の第一歩;校内研修の三つの原則 ほか)
3 カリキュラムをデザインする(カリキュラムとは何か、市民性の教育と学び方を学ぶ、勉強から学びへの転換、活動的で協同的な学び、総合学習からカリキュラムの創造へ、学びの共同体としての学校へ など)
4 学校改革の挑戦―小・中学校の実践(郡山市金透小学校;小千谷市小千谷小学校;福井大学附属中学校 ほか)