出版社内容情報
健全な心身の成長を、の願いに逆行するかのような非行・犯罪の低年齢化、凶悪化。ワルと呼ばれる彼らの言い分にトコトン耳を傾け、生きる道すじを示す。元少年鑑別所所長が展開する逆説的ユニーク子育て論。
健全な心と体の成長をという願いに逆行するかのように、犯罪の低年齢化、凶悪化はますます度合いを強めています。原因を探り、さまざまな角度から防止、指導の方策が講じられていますが、決め手が見いだせないのが現状です。 著者の奥村さんは長年、少年鑑別所長を務め、多くの非行少年たちを指導してきました。彼は、少年たちの言い分にトコトン耳を傾け、生きる道すじを示します。 ワルにも理由がある、そうしなければならなかったワケがある。「よい子はよい大人になるか」「よい子ばかりの世の中はいらない」…など、奥村さんのユニークな子育て論はときには逆説的ですらありますが、そこにこそ少年たちとのつきあい方の神髄があることを私たちは知ります。
内容説明
ワルにも理由がある。そうせざるをえなかったワケがある。彼らの言い分にトコトン耳を傾け、生きる道すじを示す。
目次
第1部 私の「逆説の子育て」論(親が敵となったA子―その心の軌跡を追って;はみだしの効用;几帳面なT君の犯行 ほか)
第2部 一人ひとり、みな違う(うしろ姿の家族;自分だけが別の道を;父親への変身 ほか)
第3部 対談・大人も子どももちょっとおかしい―「子育て」の背景と課題を語る(子どもたちから言葉が消えた;「過干渉」な親と「自己愛」のみの親;先生がたは「完璧」をめざすなかれ ほか)
著者等紹介
奥村晋[オクムラススム]
1927年生まれ。1950年法務省(心理上級職)入省。法務省矯正局法務専門職を経て、松山、高松、札幌、浦和、横浜、大阪の各少年鑑別所所長歴任。1987年高松矯正管区長を定年退官。横浜国大、愛知教育大講師、社会福祉法人ゆりかご園園長を経て、現在、家庭裁判所参与、刑務所篤志面接委員、スクールアドバイザーを務めるかたわら、各地で講演、相談活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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