出版社内容情報
同世代の価値観を共有するピア(仲間)がキーパーソンとなり積極的傾聴を中心手法として、性教育問題の解決を支援する方法です。若い性のあり方が危惧される現代に贈る一冊。
援助交際など青少年の性の商品化が問題になっている今、性にかかわる態度や行動を、将来の人生設計を見通して自己決定していくことは、思春期の青少年に求められる大事な能力です。 しかし、この能力の育成には、従来実施されてきた一方的な知識伝達型の健康教育、性教育では限界があります。 そこで注目されているのが、ピアカウンセリングという新しい方法なのです。 これは「人間は、機会があれば自分自身の問題を解決する能力を持っている」を基本前提としています。思春期の人々に最も身近な信頼する存在であり、同世代に生きて価値観を共有する“ピア(仲間)”というキーパーソンが、アクティブ・リスニング(積極的傾聴)と問題解決スキルを駆使して、クライアント自身が解決策や選択肢を探索することを支援していくのです。健康教育、性教育のマンネリ化を脱皮する方法として期待されています。 本書には、ピアカウンセリングの理論とスキルとともにこれまで実施してきたピアカウンセリングの実際をまとめてあります。 主体的な性の自己決定を促す方法を模索している方々への指針書です。
内容説明
「人間は、機会があれば自分自身の問題を解決する能力をもっている」。ゆえに、仲間の支援をうけて自らが問題解決策、選択肢を探り決定する力を培っていく。従来の一方的知識伝達型の性教育・健康教育の限界を乗り越え、自己決定能力の育成に新たな展望を切り開くピアカウンセリング―その実践理論とスキル。
目次
第1章 性の自己決定能力の育成
第2章 思春期保健・性教育におけるピアカウンセリング
第3章 ピアカウンセリング事業実施のプログラム
第4章 ピアカウンセリングとは何か
第5章 ピアカウンセリングの評価と展望
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